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【フェイバリット】 Gorillaz『Demon Days』

8月31日更新予定だったゴリラズの『ディーモン・デイズ』のレビューですが、各レビュアーさんのレビューが回収できなかったので【フェイバリット】としてササキが単独でやります。
楽しみにしてくれた方がいましたら、ごめんね。


デーモンさんの不穏な音楽シリーズ

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 “Feel Good inc.”を初めて聴いた時は本当にショックだった。こんなマニアックな曲が、どうしてこうも完璧なまでに「ポップ・ソング」として成立するんだろうか、と。ゴリラズは、いや、ゴリラズと言うペルソナを得たデーモン・アルバーン(ex ブラー)は、本気でポップ・ソングの定義の更新をしてしまったんじゃないのか。いや待てよ。この感じ、どっかで聴き覚えがあるぞ。あ、そうだ、あれだ! ブラーの、“Girls & Boys”だ! 僕は十数年前にも、ポップ・ソングの定義が立て続けに更新されていく状況に立ち会っていたんだ。今思うと、たぶんそうなのだ。
 デーモン・アルバーンという人はきっと、優れたミュージシャンである前に希代のポップ・アーティストなのだろう。「ブリット・ポップを代表する傑作」と言われたブラーの3rd『Parklife』がブリット・ポップの終焉とともにたちまち化石みたいになってしまったのはたぶんそのせいだ。『Parklife』は、90年代の実りなき喧騒の「気分」が端的に具体化されたアルバムだった。でもその後、どん詰まりの世紀末において世界はその「気分」を維持することは出来なかったし、9.11後の絶望はたちまちブラーを「ただの中堅バンド」にしてしまった。2000年以降にリリースされた現在のところ唯一のブラーのアルバム『Think Tank』はそんなネガティブな時代の空気を切り取った佳作だったけど、いかんせんポップ・ミュージックとして多くの人間と会話できるほどのポピュラリティーは持ち合わせていなかったと思う。
 そんな中で、フロントマンのデーモン・アルバーンが単なる思い付きのように始めたソロ・プロジェクトがこのゴリラズ。もちろん僕も最初は漫画家とのタイアップの単なる企画物のユニットだと思っていた。
でも、2ndアルバムである本作『Demon Days』を耳にして、本人たちにはありがたくないであろうことを連想せずにいられなかった。「これは、'00年代の不穏な空気を端的に具体化した、恐ろしいほどポップなアルバムだ。これこそ'00年代の『Parklife』だ」などと。
 皮肉だよね。ブラー時代に得ることの出来なかった米国での人気を、ゴリラズではいとも感単に得てしまった。そりゃそうだよ。目を閉じて聴けばわかる。中堅ミュージシャンのオタク趣味まるだしなこのサウンドが、マンガのキャラクターたちが演奏しているんだと想像するだけで、一瞬で完全無欠のポップ・ミュージックに早変わり。90年代の遺物に成り下がってたデーモンは、2006年に再びポップ・ソングの最先端を提示したのだ。
 正直に言うと、他の収録曲に“Feel Good inc.”と並ぶかそれ以上にポップ・ソングとしての強度をもった曲があるとは僕には思えなかっけど、新しいポップ・ミュージックの可能性を感じる音がやはり本作には部分部分そこかしこに鎮座している。たぶん、本作の不穏なサウンド・プロダクションを時代遅れに感じてしまう時こそが、新しい時代の到来なのだろう。しかし残念ながら、2008年において僕はまだ、本作に不気味なほどの鮮度を感じては、飽きもせず聴き続けている。


Gorillaz 『Demon Days』 6点
 
ディーモン・デイズディーモン・デイズ
(2008/06/11)
ゴリラズ

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Gorillaz Dirty Harry Video


Gorillaz - Feel Good Inc.


Gorillaz El Mañana


Gorillaz - DARE


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  1. 2008/09/02(火) 02:35:07|
  2. フェイバリット
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0
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【第39位】00年代のポピュラー名盤ベスト40 (Gorillaz)

『Demon Days』 (2005) Gorillaz  僕はデーモン・アルバーンという人間をよく知らない。ウィキに突っ込めばそれなりの情報は引き出せるのだろうが、それも何故だか躊躇われる。興味がないのだろうか。ただ、あくまでも彼が残した音楽作品から推測する限り...
  1. 2008/10/08(水) 18:52:41 |
  2. Blogs Like Teen Spirit 3 ~ポピュラー・ミュージックの過去と未来、そして今を語る~

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プロフィール

ササキ・タカシ


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

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