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【レビュー】 安室奈美恵『Queen of Hip-Pop』

今回のレビューは、安室奈美恵が2005年にリリースしたアルバム『Queen of Hip-Pop』です。


Queen of Hip-PopQueen of Hip-Pop
(2005/07/13)
安室奈美恵Nao’ymt

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真打の登場です

7点 ササキ・タカシ@管理人(25歳・男)

 こればっかりはちょっと本気で文句を言いたいんだけどね、どうして日本のR&B、和製R&Bの女性シンガーの歌っていうのはさ、ああ歌詞が受け身なのばっかりなんだろうね?っていう、さ。 「私はあなたを想っています」とか「あなたといるだけで幸せです」とか「あなたに想いが通じなくて悲しいです」とかって、世界観がまるで演歌と変わんないじゃん? なんか、いかにも男の存在を中心とした“つくす女”な歌詞ばっかりでしょ、愛は男から授かるものだっていうのが前提の歌詞。 だからどんなにバックトラックが良くてもそういうのだったりするとちょっと萎えるっていうかさ、「いや、俺ら別にそんな一途な女性像を求めてねえよ」って思っちゃってまともに曲が聴けないわけ。で、しかも、なんか知らんけどそういう曲の方が現実問題、世の女性たちにはウケちゃったりするわけじゃない? それが意味わかんないんだよなー。みんなそんなに“つくす恋愛”をしたいのかね? 俺が女だったら、もっとフェアな恋愛観の歌詞に感情移入するけどなあ。だから、俺あんまり聴けねえんだわ、J-POPの女性シンガーの曲。ごめんね、オタクっぽいロックした聴かないんだ普段。女の子が聴いてるような音楽に詳しくなくて、ホントごめん。…え、安室? え、ちょ、ちょっと待って、安室、安室ね、安室ちゃんは別、別! 安室ちゃんは例外だよ! 聴く聴く、すげえ聴くもん俺、安室ちゃんのアルバム。いや、もう最高にカッコ良いでしょ。一度落ち目になった人が再びオリコン1位になるって、どんだけ凄いんだよ!ってね。 まあね、そりゃそうですよね。だって単純に、曲が良いもん。日本で安室ちゃんだけじゃん、USメインストリームなR&B/HIP-HOPを歌謡曲として成立させてるのは。PVとか見た? もう、ガンガン攻め(笑)。俺、勃起しそうになっちゃった(笑)。マジで。アルバムで言ったら、そうだなあ、…やっぱ『Queen of Hip-Pop』かなあ。ま、正直、安室ちゃんはその前後の作品、『Style』も『Play』も、あとSUITE CHIC名義のやつも超がつくほどの名盤なんだけどね。ただほら、SUITE CHICのはまだちょっと「やらされてる感」が出ちゃってるし、『Style』はちょっとイナタイ部分が残っちゃってて。逆に『Play』はちょっとコスプレ着ちゃってる感じがするし、やっぱりポップとエッジのバランスが良い按配で出来てるのは『Queen of Hip-Pop』だねえ。だって『Queen of Hip-Pop』だよ? ヒップ・ポップの女王って、なんだそりゃ(笑)。歌姫はたくさんいるけど、女王は一人しかいない、ってことでしょ? そんなのカッコよすぎるわ。もう安室ちゃんのせいで他の歌姫が全員霞んじまうよ。安室ちゃんを前にしたらビヨンセなんて外国人ストリップバーのストリップ嬢だし、倖田來未なんか上野のキャバクラで働いてるキャバ嬢ですよ。あ、俺、酔ってきちゃったかも(笑)。君はR&Bとか聴くの? え、俺? 全然。R&BもHIP-HOPも全然苦手だよ、俺は。聴かない聴かない。…え、じゃあどうして安室ちゃんは聴くのかって? いや、だってもう安室奈美恵って存在には、R&BとかHIP-HOPとかロックとかポップスとか、ジャンルなんて概念は完全に無意味だと思わない? 『安室奈美恵』っていう名のエンターテイメントの女王様なんですよ、彼女はね。


ニッポンを侮るなかれ

4点 タカシ(28歳・男) →Rock ? Stock ? Nonsense !!

 まずエロい。なにがって、歌声がエロい。色気を武器にするアーティストは国内外問わず多くいるが、彼女のそれは他のそれとは違うのだ。たとえば倖田來未が「エロカッコイイ」を提唱しているにもかかわらず音楽は全然エロくもカッコよくもないのとは反対に、安室奈美恵には無意識に自然と滲み出てしまう類の色気がある。しかしそれでいて単に下世話、とは違う。誰かに媚びることの一切が見当たらず、我が道を行くと言わんばかりの歌声には艶がありつつも「威風堂々」という言葉がバチコンはまる。
 いや、そもそも音楽自体が媚びてないんである。「いま」で言うところのR&Bに歌謡曲のフレーズを散りばめ、古代尺八を思わせる音やテクノの音色、さらには東南アジアのガムランの音色すら取り入れた音楽性は、異文化を貪欲に吸収することによって成り立つ現代日本文化的な雑食感覚。音の配置や音質の作り方もまさに日本的。メロディ・ラインもどことなく「和」を感じさせ、味がある。
 パクリと言われても仕方がないほど洋楽の模倣を意識した音楽を作るアーティストが少なからずいるこの国にあって「欧米音楽をただ単に模倣することを、頑なに拒む姿勢」、それに積極的に自覚的なところが窺え、その姿勢もまた威風堂々で「なに、文句あんの?」なんて言葉のひとつも聞こえてきそうだ。
 つまりはJ-ポップというフィールドのど真ん中にいながらにしてどこにも媚びてない。むしろアウトサイダー。でもポップ。音の中を縦横無尽に、ときにしんなりと、エロティックな、しかし高らかな歌声が踊るさまが、なんとも、いいじゃないか。という具合にグッとくる。
 加えるに、王制なんて存在しないここ日本で「女王」と名乗ってしまう悪ノリ極まれりな思い切りの良さ。といっても、このある種日本的な音楽の中にいる安室奈美恵の「女王」は、たとえるなら、欧米のそれではなく和服着用。どちらかといえば、やんちゃな邪馬台国の女王「卑弥呼」的。そんな彼女が海外に乗り込んで華麗に踊っている感じ。おてんばに、かつ、大胆に。エキゾチックに。そこに色気があるもんだから、こんな女王になら従えてもいいけどな、俺は。なんて思えてくる。いや、そういう趣味はないんだが。
 安室奈美恵といえばスーパー・モンキーズとかいうグループのひとりだったよね、という認識しかなく、今回、初めて彼女の作品を聴いた俺。中々いいじゃないか、他の作品も聴いてみようかしら、という感じなのだが、少し残念に思ったのは、過剰にプロデューサーの色が出ているな、ということであった。いや、悪くはないし、良いといえば良いのだが、物凄く良い、とは言い難い。過度に装飾されたサウンド構築という檻の中に入れられるほど、安室奈美恵は小さくないんじゃないか、と思ってしまうわけである。でも、この色気は癖になる。って、結局そっちにいくのか俺は。


安室奈美恵さん、お久しぶりです。

1点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 安室ちゃん聴けなかった。どうも、なんでか聴けなかった。っていうか聴こうとしなかった。邦楽なんてダッセーよ! みたいな感じもあったし、洋楽を真似たような音楽なんか聴けるか! って思っている自分が恥ずかしくて・・・。そうなのである、安室ちゃんを聞く前にそんな先入観があったために聴けなかったのである。
 これはどうしたものか。こんな気分になるのは初めてなのです。他のアーティストではこんな先入観はないのです。
ボクが安室ちゃんを聴いていたのは『キャン・ユー・セレブレイト』ぐらいまででそれから全く聴いていませんでした。そのときはボクにとってはかっこよくて、かわいくて歌も良いし、ってな具合でスーパースターみたいな感じだったのです。好きだったなぁ安室ちゃん・・・みたいな、安室ちゃんのノスタルジーにひたっているだけで十分な感じがありました。だから最近の安室ちゃんの曲にも興味もなかったし、本人にも興味がありませんでした。
 こんな風に自分の文章を読んでいるとなんか気持ち悪い感じがしてきたのでユーチューブで安室ちゃんを見てみました。
 あぁごめんなさい。かっこいい。ボクの気持ち悪いノスタルジーの記憶なんかより断然光っとる。
 安室さんに久しぶりに会った感じです。
 ゆっくり聴いて行こっと。


参考リンク

PONY♂ ENTERTAINMENT INC. 安室奈美恵 「Queen of Hip-Pop」

(ΘωΘ) meryland(ΘωΘ)  Queen of Hip-Pop ♪安室奈美恵

安室奈美恵「Queen of Hip-Pop」(05年)~もう最高ですッッ!~|hirocksの、Happy Life & Free Music

安室奈美恵「Queen Of Hip-Pop」 : 小心者の杖日記






今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・7月30日にベストアルバム『BEST FICTION』がリリースされるので。

・彼女のアルバムの中から本作を選んだ理由は、ササキの記事中に書いてある通りです。

・メインストリームで安室奈美恵より面白いことをやってるロック・ミュージシャンなんて、現状、いないですよね。


次回(8月3日更新)のレビューは、
Beck『Modern Guilt』です。
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テーマ:邦楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/07/28(月) 02:39:12|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

 安室奈美恵さんはここ最近評価が色んな所で高くて聴いてみようかな~と思っていたのですが聴けてないんですよね。今度レンタルしてみます。

 次回、Beckですか。書いてみたいですがまだ聞き込んでないんですよね。ジュニア・シニアとかなら適当に書けそうな気もしないでもないですが(笑)
  1. 2008/07/28(月) 03:17:55 |
  2. URL |
  3. ウォルラス #-
  4. [ 編集]

いやー、個人的には今回のレビューは、みんなで安室ちゃん大絶賛企画となることを当たり前のように思ってたんですがね、結果、今までで一番ドラスティックな点数の開き方になっちゃいましたね。

よそ様のブログではこのアルバムってあんまり多く語られていないんですよね。
『Play』の方のレビューはいっぱいありました。
なんでだろう。
おかしいな、確かミューマガか何かの年間ランキングで1位とってたはずなのに。

良いも悪いも含めて、いろんなロック・ファンと安室について語り合いたいんだけどなあ。
  1. 2008/07/28(月) 14:51:02 |
  2. URL |
  3. ササキ・タカシ@管理人 #4O1D1FCQ
  4. [ 編集]

>ウォルラスさん

ウォルさんこんにちは。
というわけで、ウォルさんにも安室ちゃんを聴いていただいてね、是非とも語り合いたいな、と。
初めて聴くには『Play』の方が面白さがわかりやすいと思います。
っていうかウォルさんの世代の人たちにとって、安室っていったいどんな存在なんですかね?

>次回、Beckですか。書いてみたいですがまだ聞き込んでないんですよね。

じゃあ、聴きこんでいただいて、んでご自身のブログよりも先にうちに乗っけていただいて。なんつって。
言っておきますけどジュニシニは当分やりませんよ(笑)
  1. 2008/07/28(月) 15:15:08 |
  2. URL |
  3. ササキ・タカシ@管理人 #4O1D1FCQ
  4. [ 編集]

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ササキ・タカシ


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

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