放課後、図書館からロック・ミュージック。

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【レビュー】 The Music『The Music』

今回のレビューは、6月4日にニュー・アルバム『STRENGTH IN NUMBERS』が発売された英国のバンド、ザ・ミュージックが2002年にリリースした1stアルバム『The Music』です。


The MusicThe Music
(2003/02/25)
The Music

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ただの子供たちもみな踊る

6点 ササキ・タカシ(25歳・男)

 ザ・ミュージックっていうアホな名前のバンドがこのデビューアルバムを作ったのは、なんとまだメンバーが10代の頃だったらしい。ダハハ、さすがティーンネイジャー! 物知らずのガキは凄えなあ。僕は“1stアルバム”っていうものが無性に好きな人間なのですが、その理由はたぶん、音楽に対する恐いもの知らずな衝動が浮き彫りになってるところだと思うんですよね。そういう意味で、この『ザ・ミュージック』、何にも考えてないバカさ加減は、目を見張るものがあります。演奏、下手糞だし。下手糞なくせにテクニカルなことをやろうとしちゃってるし。1曲目なんてこれ、テンポが合ってないよね? 各楽器がぐちゃぐちゃになっちゃって、ポリリズムになってますよね? なんつうか、初体験でコンドームをつける時にあせって破けちゃった、みたいなさ。や、我ながら酷い例え。
 とにかく音はハード・ロックで、レッド・ツェッペリンみたいなグルーヴがギュインギュイン。それが曲によっては四つ打ちだったりミニマルに反復したりするもんだから、やたらダンサブル。初めて聴いた時、「こんなサウンド、どうやって作ってるんだろう?」って思ったんですよ。およそポップ・ソングのセオリーから大きく外れた骨格で出来てそうっていうか。普通に楽器片手に曲作って、そっからアレンジしてっていう作り方してったら、かなり完成するのが面倒臭そうなサウンド。だから、うちにある読み古しのロック雑誌を引っ張りだして当時の記事を読んでみたんですよね。そしたらちょっと面白いことが書いてまして、どうやら彼ら、「延々とジャム・セッションを繰り返してリフを作っていき、最後にボーカル・ラインを足す」って作り方してたらしいんですよ。ダハハ、ほんとバカだ。凄いな、よくそんなんでこんなポップな仕上がりになったよなあ。ジャムって自然とできちゃった曲を商品にしちゃった、ってことでしょう? なんつうかもう、フリー・ジャズへの冒涜ですよ。技術もないくせに、よくやりやがる。
 最近ここ1~2年でデビューしてるインディー・ロックの新人バンドさんの曲を聴いていると、このアルバムのことを思い出したりするんですよね。このアルバムは、半端に音楽のことを知ってしまったアーティストには望んでも得ることが出来ない、身の程知らずな万能感に溢れた傑作です。普通、10代でこんなキング・クリムゾンの『スターレス・アンド・バイブル・ブラック』みたいなグルーヴは出せませんよ。聴いてるこっちがバカになってしまう。「あれ、俺、なんだって出来るんじゃね?」って勘違いしちゃいますよホント。彼らにはたぶん理屈なんてなくて、ジャムって出来た音だけが全てで、音楽の進化に対する可能性なんて完全に考えてなくて、ただひたすら周りを巻きこんで回り続ける竜巻の中で踊っているだけという、ホント奇跡みたいな刹那性がこのアルバムには詰まっています。
 よし、準備はできたぜ。さあいくぞ、ザ・ミューーージーック! オトナの屁理屈ばかり覚えてしまったこの僕を、脳みそがグチャグチャになるまで踊らしてくれ! ザ・ミューーージーック!


「いいよ! いいね! 踊ったよ!」

8点 永作佳紀(23歳・男)

 ボクは通勤しているときに音楽を聞きながらリズムをとってしまう。絶対に身体を動かしたほうが音楽を楽しく聞ける。じっとしていられないのである、音楽を聞いていると。
そんでもって今回の「ザ・ミュージック」は3割増しで身体が動いてしまった。東京がクラブになってしまうの! ボクはクラブには行ったことがないのですが。そんな感じになってしまう。通勤が楽しくなるよ!
そこで突然ですが「ザ・ミュージック」のおもしろさの成分
①予想ができない
「次はなにが来るんやろ? どんな展開になるんやろ?」ってドキドキしてしまう。しかもそれに期待ができるのは次の展開がもっとおもしろいから。「こんな感じ聞いたことない」と思いながら聞き入ってしまう。
②耳に残りやすい
聞いたことのない展開だから曲が耳に残りにくいのかなと思ったが、ところがどっこい、しっかり耳に残る。全曲とは言えないがずっと前から知っている曲のように思えてくる。

 という2つのポイントの成分を抽出してみました。
 人ごみの中でボクが前の女性を追い越そうとしたとき女性の手がボクに強くあったった。「ザ・ミュージック」を聞いていてテンションの高かったボクは思わず大きな声で「ヘイ!」というよくわからないツッコミをその女性にしてしまった。女性はおびえてながら誤ってくれて、なんかボクの方が悪い気がしてボクの方がより誤ってしまった。
 街中で他人によくわからないツッコミをしたかったら「ザ・ミュージック」を聞いてみてはどうでしょうー。


良くも悪くも行儀がいい

6点 まさゆき(25歳・男) →非社会人的会社員が音楽なんかを語る

これは面倒だ。元々、音楽を言葉に起こすのが得意ではない僕ですが、ここで鳴っている音楽を文字で表現するのは特に難しい。聴いた音楽を直情的に表現さえすれば、大抵のモノは書けるだろうと思っていたけど、直情的な感情すら殆ど湧かないのだから困った。「もしかして、ロック不感症なの?」とか頭によぎるけど、それは言い訳だろう。今日もHMVでロックの新譜を試聴し、気に入った一枚のCDを購入した。単純に、『ザ・ミュージック』から発せられる魅力が感じ取れないだけなのだと思う。

魅力が感じ取れない。それって、魅力が無いって事なんじゃないか?う~ん、それとも微妙に違う。このアルバムから聴こえてくる音の断片からは、僕の好きなバンドが幾つか登場してくる。レッド・ツェッペリン、ストーン・ローゼス、オアシス・・・。おいおい、どれもこれも各時代を代表するロックバンドじゃないか。「あ!だから、ザ・ミュージックなんて名前なんだね」とかは、とりあえず本に書いてあった。要は『OKコンピューター』以前のUKロックを総まとめしちゃった感じ。基本はローゼスなのかな。そこにオアシスの浮遊感をブレンド。最後には、ツェッペリンばりのボーカルとギターで味付けして締める。なんか言葉だけを羅列すると、魅力的に思えるんだけど。

でも、駄目なんだよな~。材料が良くても、出来上がった料理が最高とは限らないんよ。もちろん人それぞれ嗜好あるけれど、見せかけだけの創作調理を食べるくらいなら、そのままの素材にかぶりつきたい。そんな感じですかね。UKロック好きな僕でも、彼らの音楽を買ってまでも聴きたくありません。否定的な感想が多くなってしまいましたが、好きな人にはとことん好きなんだと思います。こんなに王道路線を突き進むバンドは最近いない気がするし。


英国ロックよ、安らかに眠れ。

6点 マサ太郎(22歳・男) →Blogs Like Teen Spirit 2

 ロックンロールも大変だよな。50年代までは無敵のダンス・ミュージックとしてキッズ達にケツを振らせたのに、ビートルズ以降は進化だ何だって騒がれ始めて、パンク以降は価値観が捻れに捻れて、結局ロックンロールって何だっけ?みたくなって。で、もっと大変なのは80年代以降なんだよな。ディスコの流れでハウスやヒップホップが生まれて、90年代になるとテクノが流れ込んで来て、ダンス・ミュージックはどんどんロックンロールから離れて行って。その意味では、90年代を通して英国のロックはある程度頑張ったよな。クラブ・カルチャーと一定の友好関係を築いて、ロックンロールの筋肉労働性を懸命に誇張して、何とかロックで踊ろうとして。
 で、今回のお題であるザ・ミュージックも、その文脈下で何とか頑張ったよな。今じゃ日本にしかファンがいないんじゃないかって状況になっちゃったけど、きっとみんなレッド・ツェッペリンで踊りたかったんだよな。ずばり「ブリティッシュ・ハード・ロックのクラブ・ミュージック通過バージョン」、まあざっくりと言ってしまえば「00年代のクーラ・シェイカー」といった感じになっちゃったけど、どちらかと言うと記憶に残るファーストにはなったよな。最新のクラブ・ミックス・アルバムでも顔を見せる「The People」、これは今でも時々脳裏を勝手によぎっているよ。でも、彼らのライブに行くなら家でLCD聴いてるかな、俺の場合は。


参考リンク

Love Buzz The Music The Music

そうずら。 : THE MUSIC / THE MUSIC

UK ROCKS~洋楽情報 | The Music (THE MUSIC)

起きロック 寝ロック The Music-The Music-

不死身ロック[FUJIMI☆ROCK] | 猿のように踊れ!

☆ ガ チ ャ ピ ン の R O C K !R O C K ! R O C K ! ☆:THE MUSIC / THE MUSIC(2002) - livedoor Blog(ブログ)

Opportunity【80'S】:THE MUSIC / THE MUSIC - livedoor Blog(ブログ)

まい・ふぇいばりっと・あるばむ:ザ・ミュージック - livedoor Blog(ブログ)


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The Music - Take The Long Road and Walk It


The Music - The Truth Is No Words


The Music - The People


The Music - Getaway





次回(6月15日更新)のレビューは、
Gnarls Barkley 『St. Elsewhere』です。
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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/06/08(日) 20:09:03|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:4
  4. | コメント:8
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コメント

なかなか厳しい意見があるようですが…ロックの魅力って何だろうな~と考えた時、案外The Musicの様な肉感的に訴えてくるバンドって今は案外貴重なのかな?と思ったり。当時はその狙い過ぎなバンド名と合わせて『よくやるなぁ』と思う反面、ヤラれた感がありました。

バンドがどこまで確信犯なのかはよく知りませんが、日本で聞く限り、案外良いと思います。少なくとも僕は嫌いにはなれませんでした。
計算高そうに見えて実は馬鹿っぽいところとか(;´∀`)

TBありがとうございました~♪
  1. 2008/06/09(月) 22:56:28 |
  2. URL |
  3. ひばり #-
  4. [ 編集]

>ひばりさん

そっすねえ、僕も好きか嫌いかで言ったら大好きなんですけどねえザ・ミュージック。
僕の周りでは好き嫌いがはっきり二分してる感じでしたね前から。
普遍的に良いと思うんだけどな。
去年あたりにリリースされたアルバムだ!って言われても違和感ない気がするんですけどね僕は。
事実、最新作はかなり時代的にジャストな雰囲気があるような感じが。ちょっと試聴した程度ですが。
  1. 2008/06/11(水) 01:16:38 |
  2. URL |
  3. ササキ・タカシ #4O1D1FCQ
  4. [ 編集]

相互リンクのお願い
管理人さま

はじめまして。私、「洋楽×洋楽 こんこんぶつゆの洋楽紹介サイト」の管理者のこんこんぶつゆと申します。

今回は、相互リンクをお願いしたく、ご連絡させて頂きました。


当サイトは、洋楽(主にロック)の紹介サイトになります。
誠に勝手ではございますが、
リンク集に御サイトのリンクを貼らせていただきました。
http://booradleys2008.blog61.fc2.com/

もしよろしければ、相互リンクをお願いしたいと思います。

大変、お忙しいと思いますが、
ご検討頂きますよう、何卒よろしくお願い致します。
返信お待ちしております。

希望タイトル:洋楽×洋楽 こんこんぶつゆの洋楽紹介サイト
サイトURL: http://booradleys2008.blog61.fc2.com/
管理人名: こんこんぶつゆ

こんこんぶつゆでした。
  1. 2008/06/12(木) 14:29:43 |
  2. URL |
  3. こんこんぶつゆ #-
  4. [ 編集]

>こんこんぶつゆ

リンク追加させていただきましたー。
よろしくお願いします。
  1. 2008/06/13(金) 04:05:21 |
  2. URL |
  3. ササキ・タカシ #4O1D1FCQ
  4. [ 編集]

リンクありがとうございました。

ブログタイトルが長くて収まりが悪い場合は、
「洋楽×洋楽」か「こんこんぶつゆの洋楽紹介サイト」のどちらかでお願いします。

ときどき遊びにきます。ありがとうございました。
  1. 2008/06/13(金) 11:14:56 |
  2. URL |
  3. こんこんぶつゆ #-
  4. [ 編集]

thanks a lot!!

錚々たるブログ様と並列して当ブログもご紹介いただきありがとうございました。
またトラックバックも頂戴しまして恐縮です。
折り返しTBをお返しさせていただきますので、よろしければ今後ともお願いいたしますm(_ _)m
  1. 2008/07/02(水) 13:26:20 |
  2. URL |
  3. ガチャピン #-
  4. [ 編集]

>ガチャピンさん

ガチャピンさんじゃないですか!
復活したんすね!
過去ログ等、拝見させていただきました。
今後も無断でトラックバックさせていただくことがあると思うのですが、そこらへんはひとつ、お許しを。

リンクさせてもらってもいいですかね?
  1. 2008/07/02(水) 22:59:08 |
  2. URL |
  3. ササキ・タカシ #4O1D1FCQ
  4. [ 編集]

返信おくれました…。
すみませんm(_ _)m

リンク大歓迎です!
相互リンクってことでよろしくお願いいたします!

これからもどうぞよろしくお願いいたします!
  1. 2008/07/07(月) 09:24:42 |
  2. URL |
  3. ガチャピン #-
  4. [ 編集]

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ササキ・タカシ


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

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