放課後、図書館からロック・ミュージック。

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【レビュー】 ZAZEN BOYS『ZAZEN BOYS 4』

今回のレビューは、9月17日にリリースされたZAZEN BOYSの4thアルバム『ZAZEN BOYS 4』です。


ZAZEN BOYS4ZAZEN BOYS4
(2008/09/17)
ZAZEN BOYS

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元気をもらえるんだなぁ~

9点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 ササキさんが以前、ブライアン・ウィルソンのレビュー中で「幸せとか不幸せとか二の次で、人生は泣き笑いの連続なんだ」と言っていました。
 ボクはその言葉にとても共感しました。ボクはこの歳になって何が幸せで何が幸せでないのか、よくわからなくなってきています。そもそも分類できるのか? ということも含めて、そのことを、ボクが生きているこの世界で考えると落ち込まずにはいられません。なぜかネガティヴになっちゃうんだな。だからボクは真剣には考えません。でも常に頭の隅っこにはあります。つまりそのために生きているんだなとは思いつつもそんなの二の次、二の次なのです。
 毎日が泣き笑いの連続ではないけれど、毎日、多少なりとも頭の中がグチャグチャになるんだな。それはボクが小学生や中学生のときよりも多く感じます。だから当時よりちょっとだけ必死に生きている感じもします。不安もどんどん生まれてきます。ああ、このままじゃ死んでしまうな、なんか表現をしないと死んでしまうな、と思いました。だから文章や演劇で表現をすることでバランスが取れるんだろうなと思います。別にすばらしいものを作っているわけではないけれど表現をしているということでちょっと楽しく毎日を過ごせています。だから表現をすることが好きになって、もっと表現をしたくなって、でもシンドイのは嫌って感じで、もっとなんか表現する欲求みたいなのが湧きたい! と思ってもそんなものは都合よく湧くものでもなく、やっぱり毎日を退屈に過ごしてしまいがちです。
 そうですよ、そこで今回のアルバム『ZAZEN BOYS4』ですよ。ボクにとってこのアルバムはオンリーワンということしか考えられません。今までのザゼンボーイズのアルバムを聴いているから期待と不安でドキドキしましたが、そんなの忘れてしまいました。期待や不安なんて想像をするからそんな感情が湧くわけで、ボクの想像なんかできないところで聴こえてきた音楽はただただ楽かったのです。一方でザゼンボーイズは受け付けない人もいるだろうと思いますが、変な音楽をやっているなぁと思うだけで大満足じゃないかなぁ。ボクは変な音楽だなぁと思えただけで大満足でした。ボクももっと正直な表現ができたいいな、と元気をもらえます。
 生きていく元気をもらえるんだな。


わりと、寂しい

6点 ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 聞いてなかったがっ。
 相変わらずだよなあ。「最先端だ!」と「最高峰だ!」とかじゃなくて、なんかもうオンリーワン過ぎて何も言えなくなる。本作は、いつにも増してフロントマン向井秀徳そのものだ。いや、そのものっつったら今までだって「そのもの」だったんだけどさ、今回はほら、なんかネガティブな面も垣間見れるっていうかさ、妙にしんみりした雰囲気で終わったりするじゃん。そこらへんにちょっと、ビックリ。いつもは爆笑で始まり爆笑で終わったからなあ。や、まあ今回も凄く爆笑させていただきましたけどね。イディオッツ! これってやっぱり狙ってやってるのかなあ。まさか天然じゃないだろうな。天然だったら凄えなあ。引くなあ。イディオッッ! もうね、電車の中とかで聴いてても顔がニヤケちゃってニヤケちゃって。どうしようもなかったすわあ。完全に笑いのツボがわかってる人間が作ってる音楽ですよ。言葉に爆笑、ギターの鋭さに爆笑、リズムの変態さに爆笑。「本能寺で待ってる!」って、なんだそりゃ(笑)。しかもバックで演奏されてるギターが凄えカッコいいの。超絶的なの。パラキュラッパラキュラ鳴ってるギターをバックにして滅茶苦茶カッコつけて「本能寺で待ってるッ!」って言ってんの。 思わず停止ボタンを押しちゃいましたよ! 何それ!? ごめん、ちょっと、シュール過ぎる。和田ラジヲの漫画じゃねえんだから。板尾創路の一言ネタじゃねんだから。
 さて、相変わらずなZAZENさんの今回のアルバム。僕はもちろん、最高傑作だと思っています。アルバム一枚としてのクオリティが抜群です。今までの3作は「今回はこんな感じでやってみたんだけど、どう?」みたいなニュアンスが強かったっていうか、“お披露目”であって“作品”としてはあまりにもまとまりに欠けてたように思うんですね。でも本作はコンパクトだし、曲順もスムーズだし、言いたいこともシンプルに言えてるような気がします。ちゃんとエンターテイメントになっている。それ以外は、正直言って全3作となんら変わりはありません。見習わなきゃなあ。自分そのものをここまでエンターテイメントに消化できる人間って、世界的に見ても稀だよなあ。関心するわ。
 でも、やっぱり何というかちょっと不満に思ってしまうのはね、ZAZENって結局、一発ギャグなんだよなあってところなわけですよ。要はインパクトが強すぎるせいで、消化不良になってしまうというかね。長くは聴いてられないんです。そういう意味で今回は結構、全3作よりかは良い感じになってはいるんです。四つ打ちのハウスっぽい曲とか、プリンスみたいなファンクっぽいのとか、あと前述したしんみりとした雰囲気とかね、後からじわじわくる部分もある。それでも、どうしても「本能寺で待ってるッ!」が目立っちゃうわけで、それに爆笑している自分に「こんなのを気持ち良く思っている俺のセンスって、アリなのか? ナシなのか?」って急に冷静になっちゃったりしてしまうわけで。難しいよなあ、リスニングの距離感が掴めないのも、まあ、相変わらずなわけです。
 ま、何にしたってZAZEN BOYS、他じゃ絶対聴けないような音楽であることにかわりはない。聞いてなかったがっ! こんなに音楽を聴いて笑ってしまったのは久しぶりでした。聞いてなかったがっ! 次回作も期待しています。願わくば、年に一枚くらいのペースで出してくれるとありがたいですね。ぜんっぜんっ聞いてなかったがっっ!


参考リンク

music life:ZAZEN BOYS 4 - livedoor Blog(ブログ)

ゆういちの音楽研究所: 向井秀徳暴走中??

放蕩息子の迷走 向井シュートクの孤独――Zazen Boys4――

ZAZEN BOYS - ZAZEN BOYS 4 - 論理哲学論評

2008-09-26 - We are up for sale -SSC出張所-

道祖神でガチンコ漁 : ZAZEN BOYS 4 - livedoor Blog(ブログ)


Zazen Boys - Asobi


Zazen Boys - Weekend






今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・前回と今回は、完全に永作くんの趣味です。

・いやもちろん、そうでなくともZAZENはいつかやりたいなあと思ってて、良いタイミングで新作をリリースしてくれました。


次回(10月4日更新)のレビューは、
Snow Patrol『Eyes Open』です。

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テーマ:邦楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/29(月) 02:05:13|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0

それでは聴いてください、The Dodos “Fools”

“Fools” The Dodos




最近になってやっと今年リリースされた新譜を聴くようになってきまして、いろいろと評判のものを試聴しているところです。

The Dodosは米国サンフランシスコの2人組みバンド。
ドドス? ドードーズ?
ボーカリスト兼ギタリストとドラマーの2人らしく、アコギとドラムをひたすら鳴らしまくってるていう、言ってみればフォーク版ホワイト・ストライプス。
他の曲もこんな感じなのでしょうか?
ローファイで騒がしいところは、アニマル・コレクティヴなんかを連想させますね。
一応、彼らもフリーフォークにカテゴライズされるのかな?
でも、アニマル・コレクティヴに比べると健康的というか、爽やか。
3月にアルバムをリリースしたらしいのですが、国内盤は発売されていない模様です。
購入を検討中。
どうせならライナーノーツが読みたいなあ。

 ササキ・タカシ@管理人


(追記) HMVに行ったら、国内盤売ってました。


テーマ:お気に入りの曲♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/25(木) 21:34:02|
  2. それでは聴いてください
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【レビュー】 NUMBER GIRL『SAPPUKEI』

今回のレビューは、2002年に解散した日本のバンド、ナンバーガールが2000年にリリースしたアルバム『SAPPUKEI』です。


SAPPUKEISAPPUKEI
(2000/07/19)
NUMBER GIRL

商品詳細を見る



あぁ、好き。

7点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 「SAPPUKRI」を聴いているときだけボクの身体に流れる時間は早くなると思います。生き急ぐ感じで、やりたいことが胸につまってきてドキドキするの。
 「SAPPUKRI」を聴いていると自意識が吹っ飛びます。街中でウォークマンで音楽を聴きながら、身体や首でリズムをとる。客観的に見るとちょっとヘンなのか? でも仕方ない、身体が動いてしまうんやもんね。
歩くのが早くなる。
ガッツポーズをしたくなる。
信号待ちの横断歩道の一番先頭に出たくなる。
電車の座席に座れても立ちたくなる。
ご飯が食べたくなくなる。聴き終わると食べたくなる。
ついでに食べ物じゃないものも食べたくなる。
駅の細いポールにかぶりついてみたら、ちょっと満足できた。
くもりの日に聴くのがあっているような気がする。
聴いていると雨が降り出す。
鳥のフンも振ってくる。
猫が良く現れる。
あぁ「SAPPUKEI」好きやなぁ。
 どうしてこのアルバムをリアルタイムで聴かなかったんだろう、と思ってしまいます。ボクがナンバーガールを知ったのは解散をしたあとでした。最近思うのは好きな音楽ほどリアルタイムで聴きたいということで、音楽を聴きながら時間の距離感を想像すると興奮してきます。一緒に生とるかもしれんと想像できるし、そうゆう音楽の楽しみ方があることに気づけたのが今回のアルバムです。だからずっと前のアルバムなんだよな、と思うとテンションがどんどん下がっていってしまいます。


まさに、殺風景な時代の

4点 ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 懐かしいなあ、ナンバーガール。彼らを初めて聴いたのは学生時代。大学で周りの連中がナンバガナンバガ言ってたんで、どんなもんかなと思って本作を聴いてみたんですね。いやー、わからなかったなあ。僕、USオルタナみたいなの苦手だし。ボーカルががなるのも苦手なんですよね。でも、みんなが良い良い言うもんだから「良いものなんだろうな」って思って何度も何度も聴きましたよ。若かったなあ、自分。おかげで鼻唄を歌える程度まで聴きこんだ頃には「ポップだな」って思えるようになって「SAPPUKEIは傑作だよね」なんて話も出来るようになりました。
 でもね、もし当時の自分に会えるならやっぱり言ってやりたいですよ。「お前、無理するなよ」って。だってお前、「傑作だよね」なんて言えるほどナンバーガールに夢中になれたか? 本作をきっかけにオルタナに対する偏見を捨てられたか? そんなことないよな。久しぶりに聴いてみて確信しましたよ。当時の僕は、ほんのちょっと「聴けるな」って思ったくらいで無理してわかったふりしてただけだったんですね。
 まるで恐ろしく巨大な敵と対峙したかのような爆裂のギターリフ。あまりにも分厚く鋭い低音とハイハットの高音が脳味噌の血管を駆け巡り埋め尽くしていく。この得体の知れない大きな塊に頭を殴れるような感覚に、少し、眩暈がする。インパクトは充分だった。とんでもない熱量だ。詩作はナンセンスでメランコリックで、時折、いかにも青春な爽やかさが顔を出す。ナンバーガールはやっぱり言葉の力が凄いなあ。わけはわからないけど何だか、凄い。一曲の中に必ずフックになるようなキャッチーなフレーズがある。ボーカルの向井氏はそれを力いっぱい、がなる。ファズをかけまくったギターが乗り移ったかのように、がなる。そうだ、本作は向井氏がギターそのものになっている。ベースであり、ドラムになっている。人間と楽器の境界線があやふやに溶け合った、もの凄いアルバムなのかもしれない。
 しかし、それでも本作を「傑作」だなんて今の僕には言えません。だって、猥雑じゃないですか。いやね、その猥雑さが本作の魅力なんでしょうし、そこはもう、聴く人の好みの問題になってしまうわけだけれども、僕には緊張感があまり感じられないんですよね。で、一番ネックなのがボーカルだと思うんですよ。がなり過ぎて、歌詞が聞き取れない。結構なデメリットですよ、それ。本作を評価している方々はそこら辺はどうお考えなんでしょう。少なくとも僕は「歌詞なんて聞き取れなくても関係なく素晴らしいバンド」だとは思わないんですけどねナンバガは。
 既に邦楽ロックのクラシックとなっている雰囲気の本作ですが、今の僕にはどうも時代を感じさせる作品となってしまったなという印象があります。実際、本作以降に本作と似たようなことやってるバンドが溢れかえっちゃって、もの珍しいサウンドでもなくなっちゃったしなあ。久しぶりに聴いて良かったですよ。わかったふり、なんて、するものじゃないっすね。僕には本作より好きな音楽が、たくさんあります。例えばね、みなさん知ってます? 僕、最近、ZAZEN BOYSってバンドを聴いてるんですよ。そのバンドの新作がね、凄いんですよ~。少なくとも本作『SAPPUKEI』よりずっと緊張感があって、ずっと言葉が胸に突き刺さってくる。そんな今の僕に、ナンバーガールを評価することは難しいです。
 

参考リンク

「Sappukei」 Number Girl:無責任批評:So-net blog

巻き舌の歌姫:NUMBER GIRL 「SAPPUKEI」

SAPPUKEI-光彩、共振、在。


number girl-urban guitar sayonara






今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・ナンバガをやるタイミングをずっと探してて。でも来週どうしてもZAZEN BOYSをやりたかったので、じゃあその前にナンバガやっちゃおうかと。

・『SUPPUKEI』はナンバーガールの代表作になっているようなので。



次回(9月28日更新)のレビューは、
ZAZEN BOYS『ZAZEN BOYS 4』です。

テーマ:邦楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/23(火) 10:34:17|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0

【フェイバリット】 British Sea Power『Do You Like Rock Music?』

英国海軍と行く、孤高の旅

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 英国のバンド、ブリティッシュ・シー・パワーが今年の初めにリリースした3rdアルバム。このバンドの音源は初聴。オーシャン・カラー・シーンみたいないかにも英国っぽいモッズ馬鹿なバンドなんだろうな、って勘違いして敬遠していました。だって、バンド名があまりにも、ねえ…。
 聴いてみてびっくり、エモーショナル。すっ、と咀嚼できるリリカルでポップなメロディ。プログレっぽいドラマティックな曲構成。といっても、メタルっぽいマッチョなナルシズムを漂わせているわけでもなく、耳あたりは繊細。馬鹿っぽくないMUSE、っと言った感じでしょうか。うん、そうですね、ドラマティックな部分はMUSEに近いかもしれない。MUSEをアートっぽくしたみたいな、叙情的なロック。幾重にも重なったギターはシューゲイザーも連想させますね。
 トータル性を持ったコンセプト・アルバムになっていて、構成の妙が冴えます。特に後半、ミドルテンポ2曲でグッとくる。なんと言うか、いろいろ、上手い。聴いている最中、まるで遠い旅をしているような気分になるんですよ。アーケイド・ファイアにも似た、ボヘミアンなフィーリング。あ、ミステリー・ジェッツの1stが好きな方は割りと気に入ると思います。と、まあ、なんだかいろいろな音楽を連想させるアルバムになっていまして。僕が一番似た雰囲気だなって思ったのは、スマパンの『メロンコリー、そして終りのない悲しみ』ですかね。でもまあ、良いとこどりなサウンドってわけではなく、終始一貫した個性はちゃんとあって非常にまとまりが良い。意外なほど良いアルバムです。
 しかし彼ら、本国ではちゃんと売れてるんですかね? あまりにも、この2008年にはブリティッシュ・シー・パワーみたいなバンドは孤高の存在なような気がするんですよね。こんなに面白いのに、ちっとも売れてなさそう。批評家ウケばっかりは良さそうですが。本当のところはどうなんでしょう? っていうか、日本ではどうなんでしょうか。本作、話題になってましたっけ? 日本のロックファンはこういうの普通に好きな人が多いと思うんだけどな。もしかしたら僕みたいにバンド名で敬遠しちゃっている人、結構いるのかもしんないなあ。


British Sea Power 『Do You Like Rock Music?』 6点

Do You Like Rock Music?Do You Like Rock Music?
(2008/01/14)
British Sea Power

商品詳細を見る



British Sea Power - Waving Flags


British Sea Power - No Lucifer


テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/23(火) 02:08:35|
  2. フェイバリット
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【レコメンド】 1000say

こんにちは、管理人のササキです。
『レコメンド』って企画を始めたいと思います。
前々から、うちで記事を書いてもらってるレビュアーさんとか他のブロガーさんたちとメールやらコメント欄などでやり取りしていて、「こんなバンドがいるんだけど、どう?」みたいな薦め合いをすることが多かったんですね。
僕はそういうやり取りが凄く楽しいと思ってるんですが、何とかその楽しさをそのままブログで記事に出来ないかと思い、こういう企画をやってみようかな、と。
とりあえず、試験運転。
たくさんの方々とこの企画をやれたらいいなと思っています。




推薦するアーティスト : 1000say


STARGAZER ORCHESTRASTARGAZER ORCHESTRA
(2008/07/09)
1000say-A THOUSAND SAY-

商品詳細を見る



【mysapace】 http://www.myspace.com/1000say


1000say 「ONE STORY」 PV




推薦者 : ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

期待度 : ★★

 1000sayと書いて「ア・サウザンド・セイ」って読む日本の若いバンドらしいんですけどね。数ヶ月前に秋葉原のタワー・レコードでやたらプッシュされてまして。女一人男三人のバンドのようです。聴いてもらえばわかると思うのですが、男女のツイン・ボーカルで、音は「ダフト・パンクをロック寄りにして砂糖をまぶしました」みたいなスィートで健康的な感じですね。
 実は彼ら、例によって「ポスト・スーパーカー」なんて有難いんだか有難くないんだかわからない呼び声が高いようでして、ま、男女ツイン・ボーカルだし、音自体もちょっと被る部分もあるみたいですし、そう言われてしまうのはわかる気はするのですが、まさゆきさん、そこらへん、どう思われます? 僕はスーパーカーにはそれほどの思い入れがあるわけではないので「ポスト・スーパーカー」なんてコピーを見ても期待も落胆もしないのですが、スーパーカー好きのリスナーからすれば、果たして現時点で1000sayはアリなのか、ナシなのか。「スーパーカーみたいだから良い」のか、「スーパーカーみたいだからダメ」なのか、はたまた「スーパーカーとは全然違うし面白くない」なのか、「スーパーカーとは違った部分で面白い」のか。
 僕としてはスーパーカーと中田ヤスタカをフェアに抽出したようなベタな感じは、全然嫌いじゃないです。長く聴いていれるか? と聞かれたら微妙なとこですが…


↓  ↓  ↓


被推薦者 : まさゆき(25歳・男) →非社会人的会社員が音楽なんかを語る

期待度 : ★

 多分、先にササキ編集長がこの企画の主旨やらを書かれていると思うので、そんな感じなのですが、正直あまり乗り気ではない。まず、一番の問題点は音源の少なさ。アルバム一枚を聴いてみて「あーだこーだ」言うのは今まで通りありだと思うけど、YOUTUBEなどの音源だけを数曲聴いて何か言うには、あまりにも判断材料が少な過ぎる。言ってしまえば無責任だし、音楽をやっている側にも失礼だと思う。「だったらお前なんなんだよ」と突っ込まれるが、「はい」と返事をしてしまったからには仕方がない。と、今度はササキさんに失礼な訳ですが、面白くなるのかどうかは全く分からないけど、とりあえず参加してみます。ネットやブログの様に軽薄な環境にあっても、それを通じて素晴らしい音楽に度々遭遇してきた事も事実だし、そうある事を願って…。
 では、ここからが本題ですが、1000sayなる男女ツイン・ボーカルの新人バンド。サビを中心に空間を埋めるだけのエレクトロニック・サウンドにはかなり萎える。歌詞カードを見ながら聴いた訳ではないけど、「机の中に思い出をしまい大切にしているよ」と。「いつかは約束の地で会おう」と。友情をどうしても美化したくてしょうがない様だ。別に悪くはないけど、高校生が学園祭のために結成して、その勢いで卒業ライブとかで歌ったら学校の女子を中心に人気が出る程度の世界観。
 秋葉原のタワレコで「ポスト・スーパーカー」とか呼ばれていたみたいですが、スーパーカーとの接点を見つけられるとしたら、「男女ツイン・ボーカル」と「エレクトロニック・サウンドの導入」くらいなもんなのか。健康的で爽やかなボーカリゼーションと音質にスーパーカーを感じる要素は皆無で、ただ単に編成が一緒なだけにしか思えん。つまり「スーパーカーみたいだからダメ」でも、「スーパーカーとは全然違うし面白くない」でもなくて、いま現在の僕の感覚で言うと「スーパーカーみたいでもダメ。そのバンドとは違うけど、彼(女)らもダメ」となる。
 いや~、「ONE STORY」って曲を聴いただけだからあれなんだけどさ。なんて言うか「ポスト・スーパーカー」って使い古されたコピーほど、新人バンドが損をするものも他にないと思う。ナカコーなんて『ロック・アルバム』では、キャリア内でのスーパーカーを完全に過去形にした感があるし、インタビューを見るとその先も見据えている訳で、「スーパーカー」という名を出す事が、新人バンドにとってもショップにとっても効果的だった時代は既に終わってしまったと。レコード店なりが使いやすいからって、やたらとコピーで使うのは若い芽を摘む一方ですな。スーパーカーみたいなバンドを応援するんなら、それこそナカコーの活動に耳を傾けて行きたい。


テーマ:おすすめ音楽♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/19(金) 00:22:06|
  2. レコメンド
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【フェイバリット】 鈴木慶一『ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~』

2008年ももう9月半ばと言うことで、そろそろ今年発売された新譜もボチボチ聴いていこうかと思っています。


航海は続く、目的地はまだ見えない

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 ムーン・ライダーズのフロントマン鈴木慶一が1991年の『SUZUKI白書』から17年ぶりにソロ名義でリリースしたアルバム。17年ぶりと言っても別名義やらムーンライダーズ本体の活動がわりと活発なのでそこまでレアではないみたいです。彼のソロ作は初聴。ムーンライダーズ本体は学生の時に『カメラ=万年筆』を1~2回聴いたっきり。「変な音楽だな」って思った記憶がありますが内容はほとんど覚えていないっすね。僕にとって氏は「ムーン・ライダーズの人」というよりも、何よりまず「TVゲーム『MOTHER』シリーズの音楽を担当した人」っていうのが先にきまして。任天堂のゲームにあるんですよ『MOTHER』っていうのが。ゲームの内容もさることながら、そのBGMがですね、TVゲーム史上最高峰と言われてるほどのものでして、そのうちの一曲がなんか小学校の音楽の教科書に載ってるくらいなんです。そんなんだから僕には「鈴木慶一=『MOTHER』」って印象の方が強い。
 本作はなんと氏と親子ほどの年齢の差がある曽我部恵一がプロデュース。曽我部氏は相変わらずのワーカホリックだなあ。でも「曽我部恵一プロデュース」って視点から本作を聴くとちょっと火傷するかもしれません。曽我部っぽさを期待したら裏切られますよ絶対。鈴木氏のアクは強い。プロデュースした、ってよりも、もっとフェアな関係でコラボレーションしたんじゃないですかね。
 一聴して思ったのは、「・・・なんか、ベックみたいだな」。2回聴いて思ったのは、「・・・なんか、キリンジみたいだな」。それって言うのはつまりオリジナリティがないとかそういうことでは全然なくて、「氏は30年以上も前からベック的な音楽の探求をしている」し、「現在キリンジがやってるの音楽のベースになっているのはムーン・ライダーズだ」ってことなんだと思います。
 音自体を説明するのはちょい難しい。テクノ・ポップ、ではないですね。エレクトロ・ポップ、くらいな感じが適当かと。知識が乏しいので具体的に何がとは言及できませんが、いろんなジャンルが混ざってる感じ。実験的とまでは言えなくとも、かなりモダンな音に聴こえます。全く老成したというか完成しきってる感じがしない。様々な可能性を見出せる音になっているところは凄いの一言。齢57にして、まだまだ現役のポップ・クリエーターですよ。もしかしたらそのために曽我部氏を起用したのかもしれないですねえ。なにせ単純にメロディがポップなんですよ。哲学的でちょっと難解な歌詞に、親しみやすいメロディ。この不思議なフィーリング、まさに『MOTHER』の世界だなあ。長く聴ける、味わい深い傑作なんじゃないかと思います。


鈴木慶一 『ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~』 6点

ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~
(2008/02/20)
鈴木慶一

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おー、阿呆船よ、何処へ / 鈴木慶一 feat.曽我部恵一


テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/18(木) 00:52:00|
  2. フェイバリット
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プロフィール


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

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