放課後、図書館からロック・ミュージック。

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【お知らせ】 今週も今日中に更新できません

管理人のササキ・タカシです。

申し訳ないです、今週も諸事情により本日中にレビューの更新ができません。

明日中にはGorillaz『Demon Days』のレビューを更新いたします。

ご了承ください。



あと、近々ブログを引越しするかもしれません。

FC2もそろそろ潮時かと…
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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2008/08/31(日) 22:27:54|
  2. お知らせ
  3. | トラックバック:0
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【レビュー】 Bright Eyes『LIFTED or The Story is in the Soil,Keep Your Ear to the Ground』

今回のレビューは、米国のシンガーソングライター、ブライト・アイズが2002年にリリースしたアルバム『LIFTED or The Story is in the Soil,Keep Your Ear to the Ground』です。


Lifted Or the Story Is the Soil: Keep Your Ear toLifted Or the Story Is the Soil: Keep Your Ear to
(2002/08/13)
Bright Eyes

商品詳細を見る



僕にとっての「アメリカ」

9点 ウォルラス(21歳・男) →白い薔薇は黒い薔薇 part2

 個人的に次作「I'M WIDE AWAKE, IT'S MORNING」が10点で「Cassadaga」が8点。ブライト・アイズは僕にフォークやカントリーの素晴らしさを改めて教えてくれた大切な存在です。ボブ・ディランやニール・ヤングがいかに素晴らしくても僕にはブライト・アイズのほうが重要な存在だ。

 自分のブログでも書いたけど僕は「声」に魅了された。不安や孤独、混乱といった負の要素さえ包み隠そうとせず歌い、そんな苦難の連続から辿り着いた喜びや誇りもコナー・オバーストは聞く側が震えるような圧倒的な声で歌っている。言っていることが全て解るわけでは無いけど、やっぱり僕はこの歌に感動してしまう。初めてこの「声」を聴いた時、本当にゾクゾクした。それまでカントリーやフォークといった音楽があまり好きでは無かったけどブライト・アイズに出会えた事でそんなこともなくなった。 

 タイトルの「アメリカ」は僕にとってメロコアやエモ、ギャングスタ・ラップがアメリカの音楽ではなく、こんな歴史が繋がっていると認識できる音楽こそアメリカの音楽だと信じているからです。コナーのソロ・アルバムも良かったです。僕にとって数少ない次の作品が楽しみなアーティストの一人です。


救済なんて信じちゃいけない

6点 ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 ファンの人には悪いですけどね、このブライト・アイズことコナー・オバーストという男、かなりのハッタリ野郎ですよ! とにかく一曲一曲全て大袈裟、人の中にある負の感情を煽って先導して、そのくせやたら感傷的に、いかにも「僕は傷付いてます」風な曲が続くもんですから、僕も危うく涙が出てしまうところでした。危ない危ない。僕を洗脳しようだなんて、百年早い。新時代のディランなんて形容されているわけですがね、なるほど、こいつは20世紀最高のペテン師ボブ・ディランに匹敵するようなどうしようもないやつですね! 大袈裟が過ぎる! 同じ大袈裟でもね、ルーファス・ウェインライトとかが天然で大袈裟なサウンドを鳴らしてるのとは違って、こいつは完全に確信犯的にねらってやってますからね。どっちかっていうとアーケイド・ファイア寄りです! つまり、意図が見え見えなんですよ!
 何よりね、この歌声がまた酷い。わざとらしく声を震わせて! ロバート・スミスにでもなったつもりですか!? 一時期、インディ・ロック系のアーティストでこういうヨレヨレ歌唱が流行りましたけどね、全部こいつの悪影響ですよ! 他の人はみんな「リバティーンズの影響だ」とか仰ってますけど、僕は騙されません。だってこいつ、10年前からこんな歌い方なんですよ!? ヨレヨレに唄いさえすればエモーショナルに聴こえるとでも思ってるんでしょうかね? 危うく僕もこのボーカルに鳥肌を立ててしまうところでしたよ! 危ない危ない。僕をたぶらかそうなんて50年早い。そしてこの胡散臭いのが詩作! 何なんですがこの散文詩は!? ただのミュージシャン風情が、文学者にでもなったつもりですか? 『引き上げ、あるいはあなたが地面に耳を傾ける田園の物語』って何でしょうかね、この面倒くさいタイトル。詩の中身も、怒り、悲しみ、孤独、挫折を率直に、かつシニカルに描いていて、まるで自分だけが被害者かのようなナルシストっぷり! しかもさんざばら愚痴っぽいことを唄っておいて、最後の曲のタイトルが『(愛し愛されるために)自分自身をクソ扱いするのは止めよう』ですからね。危ない危ない。さすがの僕も、これには危うく救われた気持ちになってしまいそうになりましたよ。しかし、僕を心変わりさせようなんて10年早い。
 極めつけはこのサウンド。フォークやカントリーなど、自身のルーツを惜しみなく、時にはオーケストラなどを交えていかにも嘘偽りない感情を音にしているように聴こえる。一聴して、若々しさ3倍増しのニール・ヤングのように思いましたが、いやいや、騙されちゃいけません。こいつ、かなり計算してルーツ・ミュージックを“使って”いる。特にワルツのようなリズムと甘美的なオーケストラが心に響く3曲目“False Advertising”は白眉ですね! 途中のブレイクの小芝居も含めて、狙いが全くブレていない。最初の3曲でこの物語の世界に入ってしまったら、もう後戻りは出来ません。ラストの2曲まで、あっと言う間です。全13曲70分以上、そのテンションの高さゆえ、実質的な長さを感じさせない作りになっている!
 いったい、これは何なのでしょう? こいつは、9.11後の全ての人間に宿る負の感情を一手に引き受け、それをまとめて救済しようとでもしているんでしょうか? ふん、片腹痛い。そんな大それたことが出来るわけないじゃないですか。やはりこいつはとんだハッタリ野郎ですね。結局、どんなに大袈裟な音や言葉を並べたとしても、このアルバムには人間ひとりのパーソナルな感情だけしか、それだけしか表現されてませんよ。大したアルバムじゃあない。まるで、人一倍臆病な癖していつも口だけは大きい、僕みたいな、矮小なアルバムですね、これは。


強い、匂い香る賞味期限の切れた濃い飲み物

4点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 ウンコが出そう・・・。
 ブライト・アイズの歌声を聞いていたら思わず力が入ってしまう。搾り出している感じ。それがボクの身体に伝わってくるのです。
 ということを感じたのですが、この感じが伝わってくる感じが気持ちよかった。声が全面に出ている曲たちとでも言いましょうか。最初聞いたときはそれが退屈で仕方がなかったのです。楽器の音が後ろにいって、声が全面に出ているのはおもしろくない。しかも声がキレイなだけだったらもっとおもしろくない。でも、ちょっと待てよ。ブライト・アイズの曲たちは声が汚いな。汚いって失礼だな。「聞いてくれ!」って叫んでいるのが伝わってくるような声。いや、声だけじゃないな。楽器たちも「聞いてくれ!」って叫んどる感じ。それが想像できるようなアルバムだったのです。
 だからライブ行ったら楽しいだろうなって思いました。アルバムを聞きながらバンドを想像しました。すごく想像しやすかったのです。それはひとつひとつの音がフラットだからかなぁ。声が前に出ていると言いましたが、音の大きさは全部同じように感じました。それが聞き慣れていない不愉快さでもあり、バンドを想像しやすかったという理由でもあります。
 それに古臭い感じもありました。自分の親の色あせた写真のような古臭さ。髪型古臭いよね~、服装ダサいよね~、表情微妙だよね~、と自分の親の写真を見るとなんかそんな恥ずかしさがあるのです。でも嫌いじゃないんだな。それをしっかり感じることができる当時の雰囲気。強いよな~。そんなアクの強さがこのアルバムにはあると思います。


Bright Eyes - Bowl of Oranges





今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・とにかく、シンガー・ソング・ライター系のレビューをしたかったのです。

・コナー・オバースト名義の新アルバム『Conor Oberst』が8月5日、国内盤では9月10日にリリースするので、そのタイミングで。


次回(8月31日更新)のレビューは、
Gorillaz『Demon Days』です。

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/08/26(火) 02:19:00|
  2. レビュー
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  4. | コメント:5

【フェイバリット】 曽我部恵一ランデヴーバンド『おはよう』

ソカバンとランデヴーバンドの違い

ササキ・タカシ@管理人(25歳・男)

 どうも、管理人のササキです。うちのブログ、すっかり週一回の更新のみとなっていますが、あれなんですよね、更新頻度が低いとやっぱアクセス数って減っていくものなんですね当たり前に。これじゃいかんと思って現在、苦労せずになんとか更新頻度を上げる方法をいろいろ考えてるわけですけど、とりあえず今後は『フェイバリット』という形でレビューでは取り上げないアルバムについても単独でツラツラと書いていこうかなと思いっています。

 さて、サニーデイ・サービス、っていうかまあサニーデイというより曽我部恵一氏周辺。盛り上がってますねえ。このブログの読者さんで実際にサニーデイの再結成ライブ(ライジング・サン・ロック・フェスティバル)に行かれた方いらっしゃるんでしょうか。いきなりネット上で再結成を告知したわけですけど、ライジング・サン自体はあれ、曽我部恵一ランデヴーバンド(以下ランデヴー)での出演は決まってたわけで、なんかすっかり影が薄くなっちゃいましたねランデヴーの方。
 レビューの方でも書きましたが僕はサニーデイ・サービスにあんまり思い入れがなくて、というかちょっと苦手だったんですけど、解散後の曽我部氏のソロ作なんてもちろん少しも興味がなかったんですね。でもたまたま、氏が2006年にリリースした『LOVE CITY』というアルバムを聴く機会がありまして、それに収録されている“3つの部屋”って曲にいたく感動しまして。良い曲だよなあ、あれ。それからというもの、その後の諸作とか、サニーデイの旧作も抵抗なく聴けるようになったんですね。
 しかして最近の曽我部氏、いったいいくつバンドを掛け持ちしてるんだよ? ってほどのワーカホリックぶり。現在進行形での活動中なのは再結成サニーデイと、曽我部恵一BAND(以下ソカバン)と、ランデヴーの3つなのかな。サニーデイはともかく、ソカバンとランデヴーの違いに混乱しますが、どうやら氏の中では明確な区別のもと、両バンドの活動をしているようです。簡単に言うと、ソカバンの方は「ロック・バンド仕様」で、ランデヴーの方は「アンプラグドなフォークやジャズ仕様」みたいです。
 ランデヴーの現在のところ唯一のスタジオ・アルバム『おはよう』は、ソカバンの『キラキラ!』より一足早い昨年末にリリース。なんと本作、ほとんどの曲が一発録りだとか。『キラキラ!』のレビュー(http://asrmftl.blog62.fc2.com/blog-entry-57.html)でタカシさんが言及していたところの「意図的な衝動性や、教科書どおりのロックンロールっぽさ」で作られているのに対して、こちらは何ともまナチュラルでリラックスした雰囲気のセッション。詩作の世界観も違いますね。ソカバンではいかにもロックンロール的な「ここではないどこかへ」から逆に「守りたい場所」、「こうなりたい」の希望願望を唄っているのに対し、ランデヴーでは現在の生活や思い、気分、思い出などを是も否もなくそのまま描写している。出色は、愛する女性たちをことを綴った1トラック目『女たち』、愛娘のハルコちゃんとのデュエットで始まり3つのパートで構成された組曲の3トラック目『雨の日の子供たちのための組曲』。そして、最後のトラック『遠い光』がまた、良い。幸や不幸、一日の生活の喜悲を、曽我部氏は「おはよう」、「こんにちは」、「おやすみ」のリフレインで表現する。ボーカルがね、本当に素晴らしいんですよ。本当にね、日常の喜怒哀楽が、わずかな言葉の間の「呼吸」で表現されてるんです。ごめんなさい曽我部さん、こんなに「うたえる」人だとは思ってませんでした。反省してます。
 ソカバンとランデヴー、どっちが好きか、なんて無意味なことでしょうけど、あえて選ぶとすれば今はランデヴーの方が好きかなあ。単純に、『おはよう』の方が作品として好きです。『キラキラ!』はほら、どうにも「上手く出来すぎてる感」があるじゃないですか。ソカバンの場合、スタジオ盤よりも2枚のライブ盤の方が長く聴ける内容になってるのはそういうことだと思うんですよね。

 ああ、20~30行で終えるつもりが長文になってしまった。やっぱ単独で記事を作成するとか、テンションあがりませんね。週一回くらい書ければいいんだけど・・・


曽我部恵一ランデヴーバンド 『おはよう』 5点

おはようおはよう
(2007/12/12)
曽我部恵一ランデヴーバンド

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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2008/08/20(水) 14:48:36|
  2. フェイバリット
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【レビュー】 曽我部恵一BAND『キラキラ!』

今回のレビューは、曽我部恵一BANDが今年リリースした初のスタジオ・アルバム『キラキラ!』です。


キラキラ!キラキラ!
(2008/04/15)
曽我部恵一BAND

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SKB Can Rock You!!

10点 マサ太郎(22歳・男) →Blogs Like Teen Spirit 2

 『「今、ただロックすること」の恥ずかしさを、曽我部恵一は笑って受け入れる。何となく暗い時代。世を見渡せば、社会病理を担保する多種多様なマジック・ワードが大量消費されている。安っぽいセレブ志向。ボビー・ギレスピーは言った。「現代人が手に入れたのは自由などではなく、好きな物を買えるだけの金だ」と。そんな2008年にあって、刹那のロックが鳴らされたところで我々の生きづらさが消えることもない。だからこそ、彼らはこの瞬間を録音したのだろう。字余りな心で探す幸せの形、あるいは止まない雨の中で守り続ける人間らしさ、それを曽我部恵一は「キラキラ!」と呼んだ。』
 ライブドアの本拠地ブログにおいて、俺はこう書いている。あるいは、『地元のガソリン・スタンドに就職したという昔の同級生が、これを聴いてたら良いのに』とも。他にもまあ、色々書いてある。出来ることならばそれを全て書き写したいが、不可能だ。いずれにせよ、「この高いテンションはどこか異様にさえ思える」と嘆く古いファンの人は、やはり曽我部恵一の良き理解者だろう。あるいは、「色々な音楽を聴いて自分のレベルを上げる」というRPGが好きな人からすれば、音楽性の幅を意図的に限定したこのロックンロール以上でも以下でもない35分に、0点を付けることだって可能だろう。
 しかし、だ。そんな小手先の議論を繰り返している内に、恐らくは9.11以降に加速した途方もない無力感、つまり「僕らは世界を変えることは出来ない」という現代ロックに取り憑いたその新しい共同幻想は、ここ日本にまで及ぶものとなった。複雑化する亀裂や分断、そして瞬く間に連鎖する憎しみや悪意を前に、「正しいこと」を描くことは、今、何よりも難しい。巧妙に入り込んだ名前のない宗教や、新しい奴隷制度。あるいは蔓延る拝金主義。その中にあって、ただ「自分が信じること」を真っ直ぐに、そしてその演出に最も相応しいであろう音楽=ロックンロールで提示したこのバンドに、今後二度と使わないかも知れない最高評価を。


三十代のマイ・ジェネレーション

3点 タカシ(28歳・男) →Rock ? Stock ? Nonsense !!

 光が眩しいんじゃない! 希望が眩しいんだ! なんて臭い言葉が似合う直球ロックが飛び出てきたことに驚いた。前回の『ラヴ・アルバム』を聴いて思ったことでもあるけれど、この曽我部という男、僕にはポップ職人というイメージがあって、どんな方法でも、いかにポップであるかを追っているアーティストだなという感じがあった。のだけど、『キラキラ!』というネーミングもまた眩しい本作は、単純にグッド・メロディであることを衝動でなのか、確信犯的になのか、やっている。いや、たぶん、意図的に直球で勝負してるんだと思う。
直球ロックとはいえ、熟練ポップ魔術師、曽我部にかかれば単調に思えるロックも味がある。シンプルにすればするほど曽我部という男の味が出てくる。その味は渋味ではなく、大人の余裕とでも言うか、寛大さとでも言うか。三十代の男が放つ『キラキラ!』には眩しさとともに笑顔のような温かさがある。
 音楽性がアヴァンギャルドでプログレッシヴ、みないなものは、ない。よくドライブしてスウィングするロックンロールですよ、と言ってしまえばそれで伝わってしまう音かもしれない。それでも何かを言うとしたら、ざらついた音質にし、ナマっぽさを出している。だけどこの突っ走っちゃってる音楽にそんな野暮な言葉は置いておこう。突っ走っているといっても盗んだバイクでなんちゃらみたいな辛気臭いものではなく、必死こいて自転車をこいでいる感じだ。そこにあるのは一所懸命という言葉。一所懸命であることが素晴らしいと、それが輝くことなのだと言い放っている楽曲が清々しい。
 この音は無敵である。ザ・フーが「俺達の世代だ」と叫び、ニルヴァーナが「大人ファック!」と叫んだこととは反対に、この音楽には敵がいないし、敵を作らない。皆が仲間なら「無敵」なわけである。一所懸命、何かを訴え、咲けんでもいるが、それは決して反発ではなく平和的。頑張った末に何かを粉砕するといった類のものではなく、頑張ることが重要だと、結果としてどうなるかは知らないが、何かを目指すことに意義があるというメッセージ。
 走った末に見えるものがあるかどうかは知らん。しかし知ることができないからこそ、先が見えないからこそ、希望であるという言い方もできるわけで「希望」などという安っぽい言葉にズドンとミットに収まる感じで説得力を持たせちゃってる音楽はこれなんじゃないのかなと、そんな気がする。僕はこの音楽から青春を感じるよ。で、走った末に見えたものが、サニーデイ再結成だとしたら、まさに友情的。青春じゃないか。
 初めて聴いた時は素晴らしいと思ったし、数十回聴いた。が、しかし、いま聴き直すと意図的な衝動性や、教科書どおりのロックンロールっぽさがいやに耳について、あざとさのようなものを感じてしまう。


ハレルヤエヴリデイって(笑)

5点 ササキ・タカシ@管理人(25歳・男)

 みっともない。みっともねえよなあ。ちょっと、聞いてくださいよ先輩。俺の大学の時の友達なんすけど、そいつ、まあ学生の時から演劇やってたんですよ、学生演劇。で、卒業と同時に演劇も辞めちゃったんですけど、なんか最近、劇団みたいなの立ち上げたみたいで。この前そいつと飲んでたらいきなり「劇団作った」とか言い出して。「え、じゃあ仕事どうすんだよお前」って聞いたら「いや、別に仕事しながらでも演劇は出来るでしょ」みたいなこと言ってんですよ。はは、どう思います? そんなん両立できるわけないじゃないっすかねえ(笑)。一応、悪いこと言わないから辞めとけ、って忠告をね、してあげたわけですけどね。なんだかなあ。そう言えばそいつ、学生の時からちょっと現実見えてないことばっか言うやつでしたよ。今が楽しければいい! みたいな(笑)。
 っていうかねえ、そいつだけじゃないんですよね、俺の同期の連中、みんなそういうやつばっかりなんすよ。酷いのはねえ、そいつは大学の友達じゃなくて高校の時のクラスメートなんですけど、20代半ばにしてバンドやり始めたやつがいるんですよ(笑)。いや、そいつも普通にサラリーマンやってるんですよ? それどころか、もう結婚して子供もいるんですよ。いくつだったっけなあ、もう幼稚園とか行ってんじゃないのかな子供は。それなのに、それなのにですよ? いきなり、バンドとか、やってんですよ(笑)。なんすかねえ、昔は結構真面目だったんですけどねえそいつ。え? いやいや、全くの初めてですよバンドなんて。音楽は好きだったみたいですけど、聴く専門。俺やたらそいつにスマパン薦められたなあ。なんかね、突然メールがきてですね、「バンド始めた。今度ライブやるから見にきて」って(笑)。びっくりしましたよ~。久しぶりのメールでそれか? って(笑)。それでまあ地元のライブハウスでやるっていうから見にいったんですけど、客の中に高校の時の友達みんないて(笑)。ちょっとした同窓会(笑)。対バンで、そいつのバンドは2番目だったんですけど、そいつ普通に背広にネクタイの衣装でギター抱えながら出てきて(笑)。完全に出オチ(笑)。で、どんな曲やるのかと思ったら、なんと銀杏BOYZのコピー! 「♪あの娘は綾波レイが好き~」とか唄いだして(笑)。めちゃくちゃハイテンションで。普通、銀杏とかやりますかね26歳にもなって。あ、あとあれもやりましたよ、サニーデイ・サービスの、なんでしたっけ、あ、『青春狂走曲』(笑)。もうホントにみっともないんですよ。俺ほんと恥ずかしくて涙出そうになっちゃって。はは。どうしようもないっすよね~。え? あれ? すいません、思い出したらまた泣けてきた(笑)。ちくしょう。なんで世の中あんなバカばっかりなんだ。ちくしょう。ホント悲しくなってくるわー。はは、涙か止まらねえ(笑)。もうね、バンドとか、もはやギャグですよギャグ。笑い話にしかなんないっすよね。ねえ、ちょっと、先輩、ちゃんと聞いてます? ちょっとぉ、先輩、飲みすぎですよ。ほろほら、ここで寝ちゃダメですって(笑)。はは、もうしょうがねえな~。


曲名を見てハニカミ、曲を聴いてホッホッホ

8点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 ありがとう、ありがとう。こんな作品に出会えてありがとう。
 ボクは演劇をしているのですが「もの(演劇)」を作るときに「なんでもあり」な感じが出せたらいいなぁといつも思っているんですけど、なかなか「なんでもあり」感って漠然としていてちゃんと風呂敷を広げないと結局こじんまりしてしまうことが多いのです。そこで今回のアルバムに出会えたことはボクにとっては事件ですよ! ボクのやっていることの「なんでもあり」感は小っちゃいものに思えて仕方がなかった。こんなやり方があったのかーって関心しながらワクワクしながら何回も聴いたよー。
 おじさんが魔法のバスに乗っちゃたり、天使がいないかなって言ったり、なんかさわやかな結婚を歌い上げたり、世の中のおじさんはこんなことしないよな。でもねらっている感じもあって、チワワなんて歌いだしたときには作りすぎやろ!って突っ込みをいれたくなるけど、ねらって外したかわいさがおじさんのご愛嬌か。
 さっきからおじさんおじさんって言ってるけど、上から目線だね。距離をとってるね。いやぁ負けてられない。


チクリと優しいロックンロール

8点 まさゆき(25歳・男) →非社会人的会社員が音楽なんかを語る

聴いた事ないから大きな口では言えないけど、再結成したサニーデイ・サービスには今のところ興味ないんですよね。一枚でもアルバム聴いたらどうなるか分からないけど、先週のお題だった『Love Album』とかツタヤで見つけたけど、代わりにゆらゆら帝国のアルバムを借りちゃったし。だから、サニーデイ・サービスを再解散して、曽我部恵一BANDにのみ力を入れて欲しいです。だって、サニーデイ・サービスも彼のソロも聴いた事のない僕にとって、これは全くの新人バンドなんですもん。

で、本題ですが、本拠地ブログでも特に何も書かずに上半期ベストの1位を獲得しているため、人様のブログに投稿している場合ではないのですが、改めて聴いたけど、やっぱり良いアルバムだと思いました。このアルバムは、各曲の点と点を繋ぐ線は見えてこないけど、それぞれ別の土地で育ち、それぞれ別の場所で暮らしている点が、それぞれの価値観や人生観に基づき、それぞれの色で、それぞれが自分で書いた線を、曽我部恵一って人が描き、それを『キラキラ!』と命名した、ちょっと良い話だけど、ちょっとだけチクリとする“10”の短編集。ん?

試聴の段階でM1「天使」を聴いた時は、「ヤバイ!これは大名盤かもしれん」と思ったが、決してそうではなかった。名盤とか言うよりも、近所にいるお兄さんが歌ってくれた歌に不意に感動してしまったかのような親近感がある。個人的には「チワワちゃん」がベスト・トラック(笑)。だって可愛いじゃんよ。チワワに手紙を書く娘が大きくなったら可愛くなくなってしまうのを、「そんなのぼくはいやだ」とか歌う親バカっぷりが、なんとも微笑ましい。それに羨ましい。将来、子供が出来たらこんな人生も良いよなって思った。

でも、僕が悩んでしまうのは、1曲目に「天使」があって、最後に「魔法のバスに乗って」がある事。それぞれの線が線を激励するかの様に添えられる、「青春狂走曲」でアルバムが終わっていない事。「魔法のバス」ってなに?何で乗るの?何処に行くの?そんな漠然とした疑問を聴き終えた後に思ってしまう。この2曲が最重要曲である事だけは聴き取れるのだが、なんとも表現しにくい「なにか」を残したままアルバムは始まり、「なにか」を残したままアルバムは終わる。


参考ブログ

毎日が夏休み!: 「キラキラ!」曽我部恵一BAND

非社会人的会社員が音楽なんかを語る:キラキラ! - livedoor Blog(ブログ)

放蕩息子の迷走 曽我部恵一BAND『キラキラ』

Blogs Like Teen Spirit 2 ~現役理系大学生が語る、ポピュラー・ミュージックの過去と未来~:【序章】今こそ振り返ろう、邦楽ポピュラーこの10年。 (曽我部恵一BAND) - livedoor Blog(ブログ)

Rock ? Stock ? Nonsense !!:曽我部恵一BAND - livedoor Blog(ブログ)

ゆういちの音楽研究所: 仲間内で楽しそうなんだけども。

「キラキラ!」曽我部恵一BAND|君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

キラキラ/曽我部恵一BAND - リッスン・トゥ・ハー

すばらしくてNICE CHOICE | 曽我部恵一BAND『キラキラ!』

日々、音楽ざんまい。 曽我部恵一BAND 『キラキラ!』


曽我部恵一BAND「魔法のバスに乗って」PV





今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・本当は先週レビューするつもりだったんですけどね。

・8月8日にライブ盤『トキメキLIVE!』が発売したので、そのタイミングで。



次回(8月24日更新)のレビューは、
Bright Eyes『LIFTED or The Story is in the Soil,Keep Your Ear to the Ground』です。

テーマ:邦楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/08/18(月) 00:39:03|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:3

【レビュー】 サニーデイ・サービス『LOVE ALBUM』

今回のレビューは、2000年に解散し、近日再結成するサニーデイ・サービスが解散直前にリリースしたアルバム『LOVE ALBUM』です。


LOVE ALBUMLOVE ALBUM
(2000/09/20)
サニーデイ・サービス

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愛、だよね

8点 タカシ(28歳・男) →Rock ? Stock ? Nonsense !!

 なんて素晴らしい音楽なんだろうと呟いてしまった。僕はサニーデイに思い入れは全くないし、熱心に聴いているわけでもないのだけど、こんなにも心情を雄弁に語る音楽は中々ないんじゃないか。僕という奴は歌詞を読まないリスナーなので、歌詞については何も言えないけど、そう思う。全ての音がやさしくて、柔らかい。ファンクもジャズも、ソウルもカントリー・フォークも飲み込み、巧妙に作り上げられた音楽なのに、音楽的知識をひけらかしているところは皆無で、音楽性は高いのに部屋着でなんとなく聴いてもいいような人懐っこい空気がアルバム全体を覆っている。それがなんだか嬉しくて楽しくて瑞々しくて、本作が放つ光を僕にまでわけてもらった気がして気持ちがいい。
 曽我部の歌声を中心に、豊かな弾力を持ったベース、決して攻撃的にならないギター、軽やかに土を踏んでいるようなパーカッション、打ち込み、それらが抱き合い、歩を進める程度の速さでメロディが流れていくさまは、安堵という言葉がふさわしく、都会の金属の匂いをさえぎって、生まれたばかりの暖かい空気の中にいるような気持ちになる。それは曽我部という男の人間性すら感じさせるほどで、音に気持ちが宿っていて、音を通して気持ちが伝わってくる。
 きっと彼にとって音楽は、前衛性を追う、だとか、先端的であるべきだ、とか、そういうことではなくて、あくまでも自己表現手段なんだと思う。本当に様々な音楽要素が詰っている音楽ではあるけれど、その音楽要素に振り回されることなく、知識をひけらかすでもなく、純粋に音楽を楽しむっていう感覚がある。それは物凄く単純で、ともすれば安易なんだけど、単純だからこそ、どこにも反射せず真っ直ぐ音が届いて、染み込んでくる素直な音楽だよ、これは。情報過多なご時世、情報に振り回されているように思える音楽が少なからずあるけれど、本作は情報を選んで、自分の中で昇華するという「自分」という立ち居地がしっかりしている。曽我部とは、何をやってもアイデンティティの拠りどころが知識ではなく、自分の感性なのだ。難解さなど丸めて窓から投げ捨てて、ただポップであることが素晴らしいと言っているかのような楽曲群が素晴らしい。
 そこからアルバム・タイトルにあるように愛みたいなものを感じちゃうよ僕は。最後の曲なんてまさにザ・バンドみたいなアメリカ音楽。ザ・バンドの音楽にあった芸術家達が集まって、音楽を奏でる喜びを、楽しみを分かち合うっていう、単純なんだけど素晴らしい姿勢を受け継いだ楽曲をラストにもってくるあたりに、「愛」なんて言葉をふわりと思い浮かべてしまうんだな。くさい。くさいね。でも曽我部は臭い言葉に歌詞ではなく音そのもので説得力を持たせる音楽を作ってしまう。それが、彼のマジック。


海に浮かんでいるイカダと人 の ような アルバム・・・

6点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 あれはなんだろう?
 太平洋の海のド真ん中。
 カラッカラに晴れているねぇ。
 夏だな~。
 今がなんで夏なのかというのがわかるかと言いますと、上の空を見ると白くて大きな厚い雲があるからで、そんな夏の太平洋にポカーンとね、何かが浮いている、揺れている。

 もっと近づいてみよう。
 とボクは思った。

 イカダだな。
 人が乗っているな。
 人が日光浴をしながら寝ている。

 それがわかるくらいの距離で眺めていよう。
 とボクは思った。

 夏は暑いなぁ。日光で首筋がヒリヒリする。
 あの日光浴をしている人はなんであんなに気持ち良さそうな表情をしているんだろう?
 不安じゃないのかな? だって太平洋のド真ん中ですよ。生き残れる可能性は低いんじゃないですか?
 でもあの人の姿を見ているとそんなことはどうでもいいと思えてくる。生死のことを考えるのは蛇足だったな。
 ボクはそんなあの人を見ているだけで十分だな。

 ところでそんなあの人を眺めている自分ってどこから見ているんだろう?


甘いよなあ、いろんな意味で。

7点 マサ太郎(22歳・男) →Blogs Like Teen Spirit 2

 どうもお久しぶりです。すっかりサボり癖が付いてしまったので、今回は参加することに意義があると思い、決して暇ではない時間を10分だけ割き、ソッコーで書き上げて来ました(笑)サニーデイ・サービスと僕との個人的な話に関しては、ちょうど本拠地ブログの最新記事に綴ってあるので、暇な人は是非ご覧下さい。その中でキーワードとなっている「はっぴいえんどコンプレックス」に関しては、ちょうど『サニーデイ・サービス』前後辺りから脱し始め、しかしそれを恥ずかしい黒歴史として削除するのではなく、いつでも使える引き出しの一つとして、上手く引っ込ませたように思います。
 それと同時に際立って来た曽我部恵一先生のメロディ・センス、それこそがサニーデイ・サービスというバンドの肝とも言えるでしょう。初期のアルバムを聴くと、彼らの根底にあるのは70年代前半のアメリカン・ロックなのではないかと思っていましたが、それはきっと、初期の彼らが絶対的なアイドルとしていた(であろう)はっぴいえんどが、まさしく日本のモビー・グレイプだったからなのだと思います。その出自は、このアルバムにもやはり息づいています。しかし曽我部恵一先生の面白いところは、その後リスナーとしての自分の興味に身を任せ、何食わぬ顔でジャンル横断し続けて来たことでしょう。
 その引き出しの多さが、このアルバムのムーディな雰囲気(AORすれすれ)から加齢臭を取り除いているようにも、一方ではソングライターのメロディーセンスを殺しているようにも思えます。その辺のもどかしさは、曽我部恵一先生がプロデューサーとして関わった鈴木慶一大先生の最新作、『ヘイト船長とラブ航海士』にも共通して言えることだと思います。その意味で、個人的にはやはり多い引き出しを二つ~三つくらいに絞ったアルバムの方が好きですね。引き出しの多さが導く大作志向という甘い罠、本作はそれにわざと引っかかったアルバムのように思えます。


セックスを肯定しよう

5点 ササキ・タカシ@管理人(25歳・男)

 最近のサニーデイ・サービスの人気にはちょっと驚いてるんですよね。やっぱり曽我部恵一氏の勢力的な活動の賜物なんでしょう。サニーデイが解散した理由って何だったっけ? 元々、曽我部氏のワンマンバンドみたいなものだったらしいしな、バンドでやっていく必要性を見失ってしまったのかなあ。僕の記憶が正しければ、彼らってそんなに惜しまれて解散していったバンドじゃなかったような気がします。思うように売上げを上げれなかったみたいだし、何より、ちょっともう飽きられてた感があった。世紀末という時代には、サニーデイの音楽はちっともリアルじゃなかったのかもしれません。「そっか、もう解散か」程度の雰囲気しか漂ってなかった気がしたな。つまるところ、当時の彼らは“落ち目”だった。確かに、オンリーワンと言えるような音楽性のバンドじゃなかったわけで、はっぴいえんどのエピゴーネンであり、フリッパーズ・ギターのフォロアーだった彼らは、一部のポップ・フリークにしか愛されないバンドだったように思います。僕と言えば、正直言って彼らの音楽はちょっと、苦手でした。エピゴーネンとかフォロアーとか関係なく、当時十代だった僕は単純に、面白みを感じることはできませんでした。
 『LOVE ALBUM』は彼らが解散する2000年に発表された最後のオリジナルアルバムです。どうやらその頃の曽我部氏はテクノやハウス、エレクトロニカに興味を持っていたようで。確か浜崎あゆみのリミックスかなんかもやってましたよね。本作にも全体的に、ブレイク・ビーツなどが導入されてたりします。そのせいでちょっと、当時のファンには反発を食らってたんじゃなかったかなあ。2000年と言えば、『KID A』があり、くるりの『ワンダーフォーゲル』があり、翌年にはスーパーカーの『strobolights』があった。今思うと、そういう時代の空気だったんでしょう。なのに、なんで気付いてあげられなかったんだろう? 変わろうとしていたのかもしれないのになあ。エピゴーネンとかフォロアーとかを飛び越えて、やっとオリジナルを手に入れようとしていた矢先だったのかもしれないのになあ。もし、僕たちが彼らの変化を受け入れることが出来なかったことが解散の原因のひとつであったとしたら、それほど悲しいことはないですよね。そうだよ、今聴けばちゃんと受け止められるじゃないか。パクリだなんて少しも思わないよ。こんなロマンティックなアルバム、他のどこにもない。バブルの残り香も完全に消えうせた20世紀末の時代において、彼らは愛し合うことの素晴らしさを、セックスの喜びを真摯に唄っている。はっぴいえんどやパーフリだって、セックスの喜びをここまで歌にしたことはなかったはずだ。リアリティーがないなんてとんでもない。ただ当時は誰もが不感症の時代であり、僕は本気で人を好きになることの出来ない童貞少年だっただけなんだ。だから、恋愛を経験しセックスの喜びを知った今の僕なら、ちゃんと受け止めることは出来るぜ。もう遅いかもしれないけど、レビューとして言わせてもらいます。良いアルバムだ、本当に。彼らの数ある傑作アルバムの中で、一番“再”評価されるアルバムは、本作なんじゃないかなあって思うのですが、どうでしょ? いやまあ、全てのアルバムを聴いたわけじゃないのでわからないですけどね。
 そうして、世紀末の愛を唄ったサニーデイ・サービスは原因不明のまま消滅し、もう8年の月日が過ぎようとしています。熱心なファンではなかったけど、僕は彼らの存在を忘れません。サニーデイの皆さん、2008年のこの国は、以前にもまして不感症のパラダイスです。人と愛し合うことの欲はどんどん希薄になり、よくわからない事件ばかりが起きています。テレビから流れてくる流行歌は、自己満足でインスタントな幸せを唄ったものばかりになっています。サニーデイの皆さん、僕はあなたたちを忘れません。たとえそれが過去のものだとしても、あなたたちの歌は、愛し合うことのリアルな喜びを、この僕に感じさせ続けてくれているのだから。
 …で、再結成って、え、うそでしょ? じゃあ曽我部恵一BANDとかどうすんの? っていうか何で今のタイミングで? 意味わかんないんだけど。ちょっと素直に喜べないのは僕だけ? 複雑だぜ。新曲とか、作っちゃうのかな? CDとか出しちゃうのかな? だったら今度はもう、とことん売れてくれ。んでもって、今の10代の連中に、セックスの素晴らしさを教えてやってくれ! あいつら、なんか性行為を不純な行為か、快感を得るための行為くらいにしか、思ってないんだぜ。ホント、どうにかしてやってくださいよサニーデイさん。


参考リンク

毎日が夏休み!: サニーデイのラスト・アルバム!「LOVE ALBUM」

LOVE ALBUM/サニーデイサービス - リッスン・トゥ・ハー


sunny day service mahou






今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・いや、だってねえ、今年のライジング・サン・フェスティバルで、再結成ですってよ。だから良い機会だと思って、つい。

・本当は曽我部恵一BANDの『キラキラ!』をレビューするつもりだったんですけど、いや、だってねえ、いきなり再結成するもんだから、つい。


次回(8月17日更新)のレビューは、
曽我部恵一BAND『キラキラ!』です。

テーマ:邦楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/08/10(日) 23:35:57|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13

【レビュー】 Beck『Modern Guilt』

今回のレビューは8月6日に国内盤がリリースされるBeckの最新作『Modern Guilt』です。


Modern GuiltModern Guilt
(2008/07/08)
Beck

商品詳細を見る



BECK初の入門編。

7点 ウォルラス(21歳・男) →白い薔薇は黒い薔薇 part2

どうも初めまして。いつもコメントさせて頂いてましたが、今回は自分が執筆する側にまわってみました。

僕はBECKにそれほど強い思い入れも無いんですが素晴らしいアーティストだとは理解してます。今回も良いアルバムでまだ聴いたことが無い人がこのアルバムから他のアルバムを聴いても問題ない入門編としてもぴったりなアルバムと感じました。最新作で気持ちいいくらいサイケデリアをかましたGnarls Barkleyのデンジャー・マウスがプロデュースしていたりして今のシーンにもしっかり目が行き届いているなぁと感心したりしています。アルバム自体も10曲で40分にも満たない構成も聴きやすさを後押ししていると思います。

ただ僕としてはこのアルバムが最高傑作とは思えないんです。でも確かにこのアルバムは2008年を代表する作品なんですけどね。
僕みたいに「MIDNIHT VALTURES」のようなキャリアの中でも異端といえるアルバムを好きな身としてはこの及第点を楽に越えてくる洗練されたロックをするBECKはどこか物足りなさを感じてしまうのです。僕はやっぱり色んな音楽を手当たり次第手をつけていくBECKが好きみたいです。否定的になりましたがやっぱり良いアルバムです。自分の中で「これだ!!」と言う曲があればまた違ったんでしょうがそういうのが今回はなかったです。


「ベック、良くも悪くも大人になる」の巻

4点 ササキ・タカシ@管理人(25歳・男)

 ・困ったな。各所で絶賛されている盤なのでいよいよ自分のリスニングセンスが心配になってきたんですけど、僕は全然、前作の『ザ・インフォメーション』の方が好きみたいです。元々ベックさんの熱心なリスナーではなかったし、『オディレイ』のまるで新しい玩具を買い与えられてハシャイでいる子供のような雑多なプロダクションが好きだった身としては、それ以降の特定のスタイルの音楽を自分のセンスで抜け目なく再解釈していた彼にあまり感心することはありませんでした。でも唯一『ザ・インフォメーション』の「ただ面白いと思って作った楽曲を熱が冷めないうちにそのまま突っ込んでパッケージしました」みたいな様が好印象だったんですよ。彼にしては珍しくカラフルな内容だったじゃないですか、あれ。しかして今回の『モダン・ギルト』、良くも悪くも洗練されちゃってると言うか、ちょっとスマート過ぎやしませんかベックさん? みたいな印象があります。
 ・それってつまり、彼自身が「音楽オタクだった僕ですがやっと分別がつく大人になりました」ってことなんですかね? 芸術家の才気と職人気質の両方を合わせ持っていた彼ですが、今回はやたら職人の方に針が振り切れているような。『シー・チェンジ』と『ザ・インフォメーション』を足して2で割って、過剰にエモーショナルな部分と未整理の衝動性を引きました、っていう情報のコントロール具合にはさすがベックさんと言うべきなんでしょうけど、逆にそこらへんを単純に退屈だなって思ってしまう僕はたぶんマイノリティなんでしょうね。整理されてるってことで言えばレディオヘッドの『イン・レインボウズ』に似た雰囲気を持っていると思うんですけど、レディへさんの方はそこまでスタイリッシュにはしてなかったっていうか、感情移入できる程度のみっともなさは残ってたと思うんです。
 ・や、だからと言って出来が悪いかと言えばそんなことは全然なくて、一曲一曲は総じてクオリティは高く全体的なまとまりも良く非常に聴きやすい。そう、聴きやすさで言ったらここ何作の中じゃ一番。何より短いのが、良い。それ故、名盤たる雰囲気を漂わせていると思います。そして今回特筆すべきは、ベックさん初めてロックンローラーになりましたってところ。フォーク、ブルース、カントリーミュージシャン然とした米国の土臭い感じは控え目に、なんともブリティッシュなサイケデリヤを奏でていて、そこはちょっと面白かったところです。スーパー・ファーリー・アリマルズの諸作にも似た良質なサイケ・ロックだと思いました。


これからもボーっと聴いていくんだろな。

5点 永作佳紀(23歳・男) →創作集団 Ditto

 最近は音楽を聴いていないからな~。
 暑くて頭の中がボーっとして音楽が聴けないなぁ。
 っていうかロックを聴きたいと思わないようなのです。
 さて今回はベックさんなのですが、そんなわけで聴くぞ!って思わなくては聴けなかった。聴いてみると、やっぱり楽しく聴けるんですけど、ダルさを吹き飛ばしてくれることはなかった。普通にいい曲なんよなぁ。だから今回のベックのアルバムに感情移入しようと思ったらいくらでもできたと思う。だっていい曲だからね。でも今までしてきたように感情移入をして自分から何かと結びつけようとはしなかった。ただ聴いているだけ。何にも考えずに聴いた、聴けた。そして何も浮かばなかった。ベックを聴いている間は何にも考えなかったなぁと思うと突然、ベックの曲が幸せな曲に思えてくる。だってボクが電車の中でベックを聴いているとき普段より8割増しでアホな顔をしていたと思う。眠たそうな顔でダルそうに。ベックを聴いているときボクは、いろんなことがどうでもよかったんだろうなって思う。だから今、そんな状態だったことを思い出すと幸せな気持ちになるというわけです。
 その幸せな気持ちは映画の『スタンドバイミー』に似ているのかもしれないと思った。ボクははっきり言って『スタンドバイミー』の良さはわからないのだが、その映画の幸せな気分は伝わってくるような感じがする。みんながその映画を好きだという感じ。映画の王道って感じだし、嫌いな理由も見当たらない。その王道の感じが今回のベックのアルバムにも流れていると思う。


参考リンク

ゆういちの音楽研究所: This is ポップソング

Rock ? Stock ? Nonsense !!:beck - livedoor Blog(ブログ)

latxtal diary 好き

俺のCD棚にあるCDを着々とボチボチと記載していくblog: Beck (2)

KID A + DのROCK数珠繋ぎ:BECK / MODERN GUILT - livedoor Blog(ブログ)
KID A + DのROCK数珠繋ぎ:BECK / MODERN GUILT 後半 - livedoor Blog(ブログ)


Beck - Modern Guilt Promo


Beck - Video for Gamma Ray - Modern Guilt - 2008





今回の選盤理由(ササキ・タカシ@管理人)

・いやー、ベックさん、前々からやろうやろうと思ってて、ちょうど良いタイミングで新譜をリリースしてくれたものだから。

・各メディアがこぞって「最高傑作!」とおっしゃってましたので。


次回(8月10日更新)のレビューは、
サニーデイ・サービス『LOVE ALBUM』です。

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/08/03(日) 23:15:53|
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プロフィール

ササキ・タカシ


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

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