放課後、図書館からロック・ミュージック。

Add some music to your day.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【レビュー】 Roger Joseph Manning Jr.『Solid State Warrior』

今回のレビューは、先日発売された2ndアルバム『Catnip Dynamite』も好評の、元Jelly FishのRoger Joseph Manning Jr.が2006年にソロ名義で発表した1stアルバム『Solid State Warrior』です。


Solid State WarriorSolid State Warrior
(2006/02/22)
Roger Joseph Manning Jr.

商品詳細を見る



バック・トウ・ザ・ティーンエイジ・ドリーム

6点 永作佳紀

 ああ高校生のときのイメージだぁ。ボクは高校生のとき、夏になったら女の子たちと海に行ったり、バーベキューをしたり、好きって言われたり、フフフ、っていう妄想をしょっちゅうしていた。高校生のときはそれを妄想するだけで楽しかったなぁ。そんなイメージを喚起させてくれる音楽だな。楽しいよ、楽しいぜ。ウキウキするんよ。なにも考えなくても高校生のときの妄想に浸れるんよ。
 ボクはこの一週間、実家に帰った。ということで今回は東京と実家の田舎でこのアルバムを聞いたことになる。東京で聞いたときは上記のような雰囲気が広がって気持ちよかった。
そして実家の田舎で聞いた。大音量でね。無限の時間の中でね。ああボクはもう学生時代が終わりですよ。夏に女の子たちと海に行かなかったなぁ、っていうか大学生になったら合コンというものをするのかと思ったが結局一回もなかったなぁ、ドラマで作られた妄想の出来事ってなかったなぁ、ってな具合で妄想が妄想で終わってしまったことを考えていた。
 ボクはタイムスリップをした。ニヤニヤが止まらないんです。ウキウキするんです。ボクは今、高校生のときのテンションだと気づいた。高校にどのように制服を着て行こうか? 気になる女の子とどのように話そうか? なんか恥ずかしいわ。夏休み明けの教室に入るときみたいで恥ずかしいわ。明日久しぶりの教室の友だちに会った途端、笑ってしまうわ。そんなこと考えながらひとり、もだえていました。
このアルバムの所為ですよ。実家で聞いていて確認したけど、このアルバムはボクの高校生のときの感覚にフィットする曲たちである。すぐにあの雰囲気を思い出させてくれる。しかも実家で聞いていたとき、ボクは確実に高校生でした。


この世で一番、魔法に近いもの

7点 ササキ・タカシ

 「物理法則から外れた現象を意図的に起こす事」が“魔法”の定義であるとするならば、ラヴィン・スプーンフルが唄う通り、やはりこの世で一番“魔法”に近いものは音楽だと思うんですよね。だって単なる物体の振動の波でしかないものが、人間の感情を動かしてしまうわけなのですから。
 このロジャー・ジョセフ・マニングJrの1stソロアルバムに収録されている11曲を聴いていると、まるで自分の思い出のアルバムを、アルバムといっても写真のアルバムですよ? 思い出のアルバムをゆっくりと1ページづつ見ているかのような錯覚におちいるのです。ほら、昔の写真を見てるとその当時の空気感とか自分がどんな感情を持って生きてたとか、過ぎさった時間がぼんやりとリプレイされるじゃないですか。それと一緒で、ぼんやりと風景が浮かんでくるんです、それぞれの曲に、それぞれの風景が。それってたぶん、僕の中にある妙に楽しかったり妙に切なかったり妙に悲しかったりっていう感情を、的確なメロディと音色で表現してくれているからだと思うんですよね、このアルバムの音楽が。
 このアルバムははっきり言って、先鋭的なサウンドなんて皆無と言っていい。一聴して、ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ラズベリーズ、イエス、クイーン、XTCなど、カラフルでポップなサウンドとメロディを作った先人たちの意匠で構成されていることに簡単に気付くことが出来きます。単なる、良い曲。単なる甘いメロディなだけの良い曲が11曲並んでるだけの代物なのです。しかしてなぜ、こんなにも心が動かされてしまうのか。忘れていたあの頃の感情が、なぜこんなにも引っ張りだされてしまうのか。説明なんて出来ないのですよ。これはもう、音楽=魔法だから、としか、説明のつけようがない。ロジャー・ジョセフ・マニングJr、あなたはたぶん、魔法使いなのですよ。自分で気付いてないだろうけど、あなたは魔法使いなんじゃないんですか? だって、あなたが作った単なる物体の振動の波でしかないものが、僕の感情を動かしてしまうわけなのですから。


スポンサーサイト

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/31(月) 00:02:52|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

それでは聴いてください、Amy Winehouse “Rehab”

『それでは聴いてください』は、筆者がその日に聴いていた名曲を紹介するコーナーです。


“Rehab” Amy Winehouse




2008年グラミー賞5部門を受賞してしまった英国の女性シンガー、エイミー・ワインハウス。
2ndアルバム『バック・トゥ・ブラック』の収録曲であり、現在のところの彼女の代表曲なのがこの曲。
初めてこの曲をラジオで聴いた時はもちろん、大昔の楽曲だと信じて疑わなかった。
狙いすぎな感もするメロディやアレンジもそうなのだが、何よりも、彼女の声。
古き良き時代の黒人シンガーなのではなく、現役で活動している24歳の女の子なのだ。
いったい彼女はどれだけ幼い頃から飲酒をしていたというのだろう。
おまけに、この『リハブ』という曲は、「アタイ、アル中のリハビリ施設なんて行きたくないわ」と唄ったものらしい。
いやあ、恐れ入った。
最高にマブいぜ、エイミー・ワインハウス。




テーマ:お気に入りの曲♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/27(木) 22:13:58|
  2. それでは聴いてください
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

それでは聴いてください、The Go! Team “Doing It Right”

『それでは聴いてください』は、筆者がその日に聴いていた名曲を紹介するコーナーです。


“Doing It Right” The Go! Team




英国の6人組バンド、ザ・ゴー! チームの2ndアルバム『プルーフ・オブ・ユース』に収録されている一曲。
絶対的に新しい。
それでいて懐かしい。
騒がしいバンドサウンド、コーラス、サンプリング、一緒に唄わずにはいられないポップなメロディ。
最先端のアプローチでできた原始時代の祭ばやしが、ザ・ゴー! チームの音楽。
アルバム『プルーフ・オブ・ユース』は2007年で最も過小評価されたアルバムの一枚だと思う。




テーマ:お気に入りの曲♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/25(火) 21:31:03|
  2. それでは聴いてください
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【レビュー】 Hot Chip『The Warning』

今回のレビューは、最新作『メイド・イン・ザ・ダーク』も好評な英国のエレクトロ・ポップ・ユニット、ホット・チップが2006年に発表した2ndアルバム『ザ・ワーニング』です。


ザ・ワーニングザ・ワーニング
(2007/09/19)
ホット・チップ

商品詳細を見る



ああ、これはボクの宇宙のイメージだぁ

5点 永作佳紀

 難しいなぁ、難しいなぁ、と思いながら聴いていた。なにが難しいか? というと良さがわからないのである。このようなタイプの曲は好んで聴かないのでレポートを書くという目的なしでは聴けなかったと思う。とっつきにくかったのである。何回も聴くうちにやみつきになってしまうのは、毎回のことではあるけどね。
この普段、聴かないであろう曲たちはボクには目新しくておもしろい。初めてのものを見るおもしろさ。でもしっくりくる感じではない。今までボクの良い曲の基準は目新しいかつ、しっくりくるものだったことがわかった。
でもこのアルバムの中にも好きな流れがあって2曲目から8曲目までは好んで聴いた。たぶんここは聴きやすくつくっているのかな? と思う。その他はとっつきにくいんやよなあ。とっつきにくい曲がないとおもしろくないだろうなぁとも思うが。
繰り返しが多いフレーズに奇妙な音をのせているところがおもしろい。これはなんの音やろ? と思いながら楽しんだ。
それとこの中性的な声が好きである。ボクはCDをもらってなにも調べないで聴いているので男か女のバンドかもわからない。だからこのヴォーカルが誰なのかもわからない。この声はすごいなぁと思う。なぜすごいのか? というと、とにかくすごいと思ったからすごいのだが、言葉にすると、音と調和している声というか、音と並列に聴こえる。そして音も強調していないというか、すべての音が並列に並んでいる感じである。こんな感覚になるのも初めてだなあと思い気持ちよかった。
このような曲は聴こうとしないと聴けないのではないか? と思う。街中でコンビニで流れていても「あっいい曲だ」と思うようなものではない。曲に引力がないというわけではなく、耳を傾けるとこのアルバムに吸い込まれていくのは間違いない。なんかわからん世界にいってしまうのである。けっこうボクの中の宇宙のイメージに近いのかもしれない。宇宙がゆえにわからん部分が多い、しかしその部分は魅力的である。わかったふりは禁物だ! アルバムに食われるぜ! と言いきかせつつ、ボクの宇宙のイメージに浸りたかったらこのアルバムを!


愛しさと、切なさと、ダンス・ビートと

5点 ササキ・タカシ

 日々を生きていくということは、たまらなく切ない。幸も不幸もなく、何千回、何万回と続くルーティンワーク。生きるために時間を浪費しているのか、時間を浪費するために生きているのかのパラドックス。朝の通勤電車の中で、ふと、自分が行っている社会活動には、一人ひとりの感情と言うものがまるで必要とされていないんじゃないかと気づいた時の、胸が締め付けられるような、涙目になってしまうようなあの気持ち。結局、社会の中で生活をしていくには、目の前にある様々な矛盾から目を背けて生きていけなければならないし、それらを前提とした幸せを自分なりに見つけていかなければやってはいけないのです。わかってる。ああ、わかってる。しょうがない。日々を生きていくということは、たまらなく切ない。でも、しょうがないことなんです。
 この『ザ・ワーニング』というアルバムに収録されている音楽は、ダンス・ミュージックです。でも、とてもじゃないけど踊ることはできません。体温低めのエレクトリック・ビートと、呟くように吐き出されるボーカル。何より、全体的に漂うこの胸が締め付けられるような、涙目になってしまうような切ないフィーリング。きっとこのアルバムは、2000年代の先進国の生活における「しょうがない」という気持ちが克明に表現されたものなのではないのでしょうか。このささやかで優しいポップなメロディには、「しょうがない」を肯定する切ない幸せがいっぱい詰まっていると感じるのです。
 ビートは繰り返されます。だから踊り続けなければなりません。それでも動きを止め、ダンスフロアの真ん中で一人立ちすくむことがあります。たぶんホット・チップの生み出す音楽は、フロアの中心で、社会のただ中で、一人立ちすくむために作り出された、ダンス・ミュージックなのです。


テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/23(日) 21:12:57|
  2. レビュー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

それでは聴いてください、Yeti “The Last Time You Go”

『それでは聴いてください』は、筆者がその日に聴いていた名曲を紹介するコーナーです。


“The Last Time You Go” Yeti




現在の英国で起こっているバンド・ブームの立役者であり、2004年に解散してしまったバンド、ザ・リバティーンズでベーシストだったジョン・ハッサールがフロントマンをつとめる新しいバンドが“イエティ”だ。
この曲は彼らのデビューアルバム『ユメ』に収録されている一曲。
彼らが本国で「元リバティーンズのベーシストだった男がフロントマンをやっているバンド」として過大評価されているのか、はたまた逆に過小評価されているのか、そこらへんはよくわからない。
ただし、そういった先入観がなくとも、この楽曲はスィートでソウルフルに心に響く。
『ユメ』に収録されている他の楽曲もまるで暖かい春の日差しのような曲ばかりで、まさしく、うたた寝をしている時に見る夢ようなアルバムだ。




テーマ:お気に入りの曲♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/20(木) 23:35:35|
  2. それでは聴いてください
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

それでは聴いてください、Animal Collective “Fireworks”

『それでは聴いてください』は、筆者がその日に聴いていた名曲を紹介するコーナーです。


“Fireworks” Animal Collective




米国のノイズ・ロック・バンド、アニマル・コレクティヴの8thアルバム『ストロベリー・ジャム』に収録されている一曲。
例えるなら、「クスリをキメすぎちゃったクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー」と言うべきか。
実際、クスリを服用しながら作ったとしか思えないほどサイケでカラフルで、しかも、無駄に長尺。
まるで、浅い眠りに見るシュールな夢のようなサウンド・テクスチュア。




テーマ:お気に入りの曲♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/18(火) 22:15:52|
  2. それでは聴いてください
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

ランキング攻略中!

FC2 Blog Ranking  にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ 
クチコミblogランキング TREview  人気ブログランキングへ 

プロフィール


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。