放課後、図書館からロック・ミュージック。

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【フェイバリット】 UNCHAIN『Music is the key』

無限の光が奏でゆくメロディ?

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

音楽通ぶって「邦楽も洋楽も好きだよ。日本語かそうじゃないかの違いだけじゃん」なんてことを言う輩がね、巷にはいるわけですよ。
ま、僕のことなんですけど。
いやま、本気でそう思ってるわけではないんです。
やはり洋楽と邦楽(というか国ごとのポピュラー・ミュージック)の雰囲気の差っていうのは言葉の違い以上のものがあって、じゃあネイティブな英語の発音が出来る日本人が英詞の曲を唄ったら洋楽と代わらんもんができるのかって言ったら、やっぱりそうでもない。
僕、思うにね、日本人ってどうも音楽に対して真摯っていうか生真面目過ぎるというか、なんかやたらシリアスでヘヴィな感じがしません? ヘヴィなサウンドって言うんじゃなく、聴き心地がどっしりしてるというか。
特にロキノン系(音楽誌『rock'in on JAPAN』で取上げられてるアーティスト)のバンドとか、インディーズのバンドとかそんな感じするでしょ?
しませんか。
そう思ってるの僕だけなのかなあ。
洋楽のロックしか聴かないリスナーが邦楽を聴かない原因のひとつ、それだと思うんですけどね。
優等生すぎて、だせえっていう、ね。
あ、僕は日本人の真摯で真面目な音楽も、それはそれで好きです。
ただこればっかりは、好みの問題ですよね。

UNCHAINは京都出身の4人組で、1996年から活動を開始、2005年に初音源を発表、昨年2008年にリリースした1stフルアルバムがいたるところで評価されていたバンド。
その1stは未聴、僕は本作で初めて彼らの音源を聴きました。

彼らの音楽はなんというか、軽快だ。
ギター・ポップやらファンクやらジャズやらソウルやらが混じったサウンドは至って真面目。
たぶん演奏力の高さからなんでしょうね、若さや衝動で作られた音楽ではない。
もう優等生すぎるほどに優等生なわけです、このバンドも。
しかして、それでも彼らの音楽がシリアスでもヘヴィでもなく軽快なものとして僕の耳に聴こえてしまうっていうのは、そのどうしようもないほど甘ったるく感傷的なメロディとボーカル、そして無責任なロマンティシズムのみで構成された(内容がないとも言える)日本語のリリックのおかげなのだと思うのです。
邦楽特有の、内省的なセンチメンタルさはほぼ皆無。
花がキレイで、星が瞬いていて、宇宙は広くて、“君”を愛していて、と言う世界観(ちょっと誇張して書きすぎたけど)を臆面もなく楽曲に封じ込めることが出来る日本人が、彼ら以外にどれだけいるのでしょう?
現在の日本で真の意味でのパンク・バンドって、彼らなのかもしれないですね。

そんなわけで、既に『ミュージック・マガジン』誌や『MUSICA』誌など様々なメディアで指摘されている通り、英語詞の曲を減らして日本語詞のみでやっていった方がいいんじゃないですかUNCHAIN。
日本語詞の曲の方が抜群に面白いすよ。
英語の曲、なんかただのお洒落ポップなだけに聴こえちゃう。

シングル曲の“Across The Sky”はムサい26歳男子の僕が思わず鼻歌を歌っちゃうほどの名曲。
暖かい春の日とか、星がキレイな夏の夜とか、そういうベタなシチュエーションで聴いちゃっていい曲ですよ。
この一曲でグッときた人は、今後とも要チェックのバンドです。

UNCHAIN 『Music is the key』 6.6点

Music is the keyMusic is the key
(2009/01/28)
UNCHAIN

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  1. 2009/06/24(水) 00:04:16|
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【フェイバリット】 Antony and the Johnsons『The Crying Light』

美しく静かなオルタナティブの天使

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

引き続き、今年話題になった盤についてつらつらと。

エルトン・ジョン、クイーン、ルーファス・ウェインライトしかり、ゲイのミュージシャンが作る音楽は、悲しさ切なさの中にも美しいほどのポジティビティが同居していて感動する。

ルー・リードからは「天使だ」と称され、ビョークの現在のところの最新作『ヴォルタ』にもゲストヴォーカルとしてスカウトされていた性同一性障害のシンガー、アントニー・ヘガティー率いるバンド、アントニー&ザ・ジョンソンズが今年の初めにリリースした3rdアルバム。
英国の有名な音楽賞であるマーキュリー・プライズを受賞した前作から3年、かなり欧米では待望されていた一枚。
日本でも前作は結構話題になってましたね。

訳詞を読んでいないので音を聴いただけの印象なのですが、内面垂れ流しなようでいて実はシアトリカルなコンセプト・アルバムだった前作に比べると、本作はより自然体でパーソナルな内容だなと。
かといって内に篭っているかと言われればそうでもなくて、どっか人生に対して祝福感も感じさせてくれるのは前述したとおり彼が同性愛者であるが故なのか否か。
厳冬の朝のような張り詰めた空気感がありながらも、春の訪れを感じさせる暖かさもあるんですよね。
なもんで、ナルシシズムたっぷりな内容とはうらはらに、あまり深く心酔して聴くような作品とは僕は思わず、良質な癒し系の音楽として聴けました。うわ、癒し系だって。こんな言葉あんま使いたくねえな。

サウンドは、朋友ルーファス・ウェインライトの豪華絢爛なプロダクションとは反対の室内楽的なこじんまりとしたアンサンブル。
音楽的には前作よりも凝ってるでしょう。
少なくとも、アントニーのボーカルとキャラクター性だけの作品ではないですよ。
なによりコーラスワークが良くて、声が重なることで過度に感傷的な方向に流れることに抑制が効いている。

個人的に好きなのは4曲目“Kiss My Name”。
他の曲より拍子早めで明るい。
今後とも、もっとこういう曲を歌ってほしいですね。

Antony and the Johnsons 『The Crying Light』 7.2点

The Crying LightThe Crying Light
(2009/01/20)
Antony and the Johnsons

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Antony and the Johnsons - "Another World" Secretly Canadian


ANTONY AND THE JOHNSONS - Epilepsy Is Dancing


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  1. 2009/06/10(水) 00:59:06|
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【フェイバリット】 サカナクション『シンシロ』

いろいろ背負わされちゃってる感じの彼らの3作目

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

祝、グリーン・デイとエミネムの新譜がオリコンのウィークリーチャートで1位!
昨今のリスナーはどうやら洋楽好きは洋楽、邦楽好きは邦楽しか聴かないみたいな人たちばかりだそうで、しかも洋楽を聴く人はビックリするくらい少なくなっているんですって。
そんな中でお2組、並居る邦楽勢を押しのけて1位をとってしまうとは、流石ですよ。

しかしま、世間の流れに乗ってるつもりはありませんが、僕も最近はJ-POPばかりを聴いてまして。
現在は洋:邦が2:8くらい。
昨年は半々くらいだったんですけど今年に入ってからはここ10年くらいの邦楽を聴き漁ってます。
いや、ね、2000年以降の邦楽、聴いてみると結構面白いもんですね。
僕は2002年くらいから日本のロックをほとんど聴かなくなって、洋楽とモーニング娘。くらいしか聴かなかったんですけど、いやはやもっとリアルタイムで日本のものを聴くべきだったなあっていまさらながら後悔。

何より最近は僕と同世代か、ちょっと下くらいの若いアーティストが頑張ってますよね。
今年に入って話題になった新譜っつったら相対性理論とか?
正体不明ですね、彼女たち。
残念ながら彼女たちの新譜『ハイファイ新書』は僕としてはビビっとくるものがなかったんですけど、知名度もグングン上がってきてますし、次回作こそ僕の心の琴線をベタベタ触れていただきたい。

あとは良かったのはサカナクションの『シンシロ』。
こっちは安心して聴けました。
期待を裏切らないクオリティ。
相変わらずキレのいいエレクトロ・サウンド、叙情性のある歌詞とメロディー。
前作同様、単なるロキノン系バンドとは一線を画す内容でしたよ。
カッコいいなあ、日本で所謂J-POPじゃないポピュラー・ミュージックを作ろうと果敢に戦っている感じがする。
あ、いや、でも、好きだからこそあえて気になった部分もないことはないわけで、あ、前作のレビューの時も同じような注文つけてたな自分。
彼らにはなんかもうちょっと、遊び心があってほしいんですよね。
わかるんですよ、彼ら、すごい真面目じゃないですか。
オルタナティブな存在でいようとしつつ、ちゃんと間口の広いポップ・ソングを作ろうとしてるんです。
実際、オリコン20位以内に入ったわけなんでしょ? 素晴らしい。
しかし、なんていうか彼ら、あまりにもその「受けつつ攻めつつ」を生真面目にやりすぎちゃっているというか、もうちょっとハッチャけても良いと思うんですよ。
最近のフレンチ・エレクトロっぽい攻め一曲目『Ame(B)』や、特定の感情や印象を与えてくれない平熱のダンス・チューン『ネイティブダンサー』など、前半の曲は面白い。
でも後半の曲は歌メロこそメロウで聴けるものの、アレンジはもっと一捻りほしい。
これじゃまだ、前作の方がまだ予想できない展開の曲があって面白かったなあ。
全体的に、すごく「型にはまった」作りになっちゃってるイメージを抱いてしまって。
彼らみたいな先人の影響をもろに感じさせるバンドは、いかにポップで、いかにキテレツな個性を出していけるかが勝負になってくると思うのだけど、今のところまだオリジナリティの面での訴求力を発揮しきれていない気がするんです。
僕はアジカンの“ロック”に対する過度に生真面目な姿勢をあまり好きになれないんだけど、サカナクションはどうもアジカンとかのそういう悪い意味での生真面目さも似通ってしまっているんじゃないかと。

次回作こそ、もっとブっ飛んだ内容のものを期待したい。
少数派なんでしょうかね、サカナクションにそういうのを望んじゃってるのは。

サカナクション 『シンシロ』 6.4点

シンシロ(2009年2月末迄期間限定生産価格盤)シンシロ(2009年2月末迄期間限定生産価格盤)
(2009/01/21)
サカナクション

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サカナクション/セントレイ【PV】


サカナクション / ネイティブダンサー


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  1. 2009/06/03(水) 13:13:58|
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【フェイバリット】 Franz Ferdinand『Tonight:Franz Ferdinand』

インディ・バンドはもう卒業だ

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

2009年ももう半年が過ぎちゃいますね。
元旦にリリースされたしょこたんのアルバムで幕を開けたササキの2009年のミュージックライフだったのですが、今年は、なんか、期待して聴いてみた盤ほど上手くハマれなくてションボリしています。
あれだけ大絶賛されている相対性理論やらアニマル・コレクティヴの新譜もビックリするくらいピンとこなかったし、ジョン・フルシアンテさんやらノーマン・クックさんやらボアダムズやらの久々にリリースにもみごとに玉砕。
ホントにね、年明け早々「俺の耳はどうしちまったんだ」って思うくらい昨今のトレンドと自分の好みが乖離していていまして。
「いよいよ俺も終わりかな」って思ってた矢先に追い討ちをかけるように登場したのが本作、フランツさん3年ぶりの3rdアルバム『Tonight』。
なんかね、これ少なくとも僕が聞く限りではあんまし評判よろしくないんですよ前2作に比べると。
それなのに僕今年聴いた新譜の中で今のところ1~2位を争うほど今作に良い印象を持ってるんですよね。

プロデューサーに、カイリー・ミノーグなどを手がけたダン・ケアリーっていう人を起用。
その人の持ち味なのかどうかは知りませんが今回のサウンド、全2作のようないかにもインディバンド然とした勢いの良さはなく、密室的でファンキーな音像になってます。
なんか、プリンスみたい。
確かにね、僕も一聴した時はちょっと地味かなあって思いましたよ。
わかりやすくアゲアゲの曲がないですし、なんか物足りなかった。
なんでかなあと思って考えてみたら、あ、そういや今回、いつもの変態的なギターのカッティングが薄い。
たぶん僕は、フランツの曲にはバキバキのカッティング・ギターを望んでたんですね。
でも聴き込んでいくうちに今回のアルバム、サウンドの本質はギターではなく、気持ち悪くなるほどブリブリと腰にまとわりつくベースの音にあるんじゃないかなって気付いたんです。
んでもうそれからというもの、ベースの音を中心に意識して聴いて、わ、これ、かなり面白いじゃんと思えるようになりました。
ものすっごいグルーヴィーな内容のアルバムですよこれ。
たぶんギターのカッティングを後退させたのは、確信犯ですよね。
『Tonight』というタイトルよろしく、永遠に覚めない夢のような“Lucid Dreams”~「生きていくためにもう一度夢を見るんだ」と唄う“Dream Again”~気だるい夜明けの雰囲気の“Katherine Kiss Me”と、コンセプチュアルな終盤の構成も秀逸。

なんか来月の始めに、本作をダブ・アレンジでリミックスしたアルバムがリリースされるそうで。
面白いなあフランツ、ダブかあ。
意外とそっちの方が聴ける内容になるかもな。

Franz Ferdinand 『Tonight:Franz Ferdinand』 8.1点

TonightTonight
(2009/01/27)
Franz Ferdinand

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Franz Ferdinand - Ulysses


Franz Ferdinand - No You Girls



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  1. 2009/05/21(木) 09:12:13|
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【フェイバリット】 中川翔子『Magic Time』

ギザおかしス

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

久々の更新でしょこたんなんて趣味丸出し過ぎてどうかと思うのですが、先日改めて聴いてみたらやっぱり良かったんで感想をばと思い。
マルチに活躍するアイドル、中川翔子の今年元旦にリリースされた2枚目のオリジナル・アルバム。
とにかく良質な“アイドルソング集”であることが徹底されていまして。
これはある意味2007年の安室ちゃんのアルバム『PLAY』と双璧をなすアルバムなんじゃないかなあって。
どちらも「なりきる」という点で凄まじく精度が高い。
曲調は、簡単に言えば全曲アニメソング的。
堀江唯(人気声優)が唄ってるような曲があれば水樹奈々(人気声優)みたいな曲もある。
いかにもアイドルポップなスウィートな曲と、一昔前のガールズバンドのようなハードロック歌謡が半々でほぼ交互に収録されていて、特に前者の曲の多幸感溢れるメロディとアレンジが織り成す世界観が素晴らしく、それをコスプレ感覚でなくナチュラルなスタイルとしてこなしてるんですよね。
普段の喋り方からは想像もつかないほど完璧に「歌のお姉さん」してるというか。
1曲1曲ごとに明確に唄い方が違ってたりして、彼女のボーカリストとしての器用さがわかる。
曲自体もアイドルソングとしては全曲水準以上。全くブレがない。
何よりやはり特筆すべきは、松本隆が作詞、筒美京平が作曲、ak.homma(ポルノグラフィティのプロデューサー)がアレンジを手がけたシングル曲、『綺麗ア・ラ・モード』。
RHYMESTERの宇多丸氏やダイノジの大谷氏、サブカルライターの吉田豪氏も大絶賛の一曲!
ま、このお三方に太鼓判を押されるのが良いことなのかはよくわかりませんが。
こんな胸キュンな気持ちをこの21世紀の世の中で味わえるなんて思ってもみなかったです。
もういっそのこと今度は全曲筒美作曲のアルバムを出してほしいくらい。
欧米のよくわからんインディーロックばっか聴いてる耳には、彼女の曲は甘すぎて優しすぎて、なんだか涙が出てしまいますわ。

中川翔子 『Magic Time』 7.0点

Magic TimeMagic Time
(2009/01/01)
中川翔子

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  1. 2009/05/19(火) 10:19:31|
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【フェイバリット】 Los Campesinos!『Hold on Now, Youngster...』

 遅くなりましたが、改めて明けましておめでとうございます。続けて、ササキが昨年良く聴いた盤のことを書いていきたいと思います。
 昨年2008年は「ニュー・エキセントリック」っていうテクニカル・タームがインディ・ロック・リスナーの間で多用されまして。英国の新聞屋が「非60年代英国ロック的な、特定のジャンルに当てはまらない出所不明の音楽性を持ったmyspace世代のインディ・アーティスト」を無理やり一括りにするためそう名付け、それを日本のメディア(特にスヌーザー誌とリミクス誌)があたかもそこに大きなムーブメントがあるかのようにでっち上げたのがその「ニュー・エキセントリック」わけなのでして、なるほど、該当するアーティストはどれも個性的で、なおかつポップ。きっと彼らが評価されたのは単にその「エキセントリックさ」ではなく、「エキセントリックなのに多くの人が敬遠せずに聴けるポピュラリティを持っている」ってことだったんじゃないでしょうかね。
 僕といえば、彼ら「ニュー・エキセントリック」のアルバムをほんの数枚しか聴けてないので偉そうなことは言えないんですけど、結局、その中でも一年通して最後まで愛すことができたのは英国ウェールズ出身のバンド、ロス・キャンペーシーノス!がリリースした2枚のアルバムだけでした。


2008年のノー・フューチャー

ササキ・タカシ@管理人(26歳・男)

 2007年に彼らの音源を始めて試聴した時は胸が高鳴った。男女混合7人組みの若者が鳴らすガシャガシャとしたバンド・アンサンブルには、そのまま、音楽を鳴らすことの根源的な喜びが溢れているようだった。こいつらはなんだ? 文化祭バンドか? こんな気持ちになったのはいつ以来だろう? はやる気持ちが抑えきれずに疾走するリード・ギター、歌いたいこと全部ぶちまける勢いで叫ぶ男性ボーカルとそれを横で笑っているかのように優しく唄う女性ボーカル。構成される音の全てがキラキラしていて、僕はいてもたってもいられなかったのだ。
 そして、2008年になり万を持してリリースされた本作は、最初に聴いたときの印象そのままの楽曲がもれなく11曲、例外なくガシャガシャとしてキラキラとして、それでいて甘く美しく、若さだけが取柄のだとでも言わんばかりの万能感に溢れた傑作だった。こんな音楽に出会えたことが嬉しくて楽しくて僕は大笑いして聴いていたのだけど、アルバムの終盤にさしかかると、ふと、たまらなく切ない気持ちが込上げてきて涙目になっていた。

ブレイク・ビーツみたいに狂った胸の鼓動が
僕の周りをぐるぐると回転しながら鳴り響いている
スパイダーマンにはなれないことを、君はもう、わかっているんだね

 ああ、そうか、彼らはきっとわかっているのだ。自分たちには「若さ」以外に取柄なんてないことを。自分たちには明るい未来なんてこれっぽっちも待っていないことを。だからこそ、彼らは全速力で突っ走る。非力な声を上げ、灰色がかった社会を精一杯皮肉る。ユー! ミー! ダンシング! 僕たちに残された時間はあまりにも少ない。だから悲しんでいる暇があるなら、踊ろう! こんな世界に涙なんて見せちゃいけない。中指を突き立てて、音楽を生み出す喜びをありったけブチ込むんだ。
 彼らの音楽を聴きながら、僕もバカみたいに大笑いして込み上げてくる涙を我慢する。ああ、お願いだロス・キャンペシーノス! ものわかりが良いだけの大人になってしまった僕を、君たちの仲間に入れてくれ。今の僕には、君たちの音楽はあまりにも強く心を揺さぶって、たまらなくなってしまうんだ。

管理人が選ぶ2008年の年間ベスト 10位 (2009年1月14日現在)

Los Campesinos! 『Hold on Now, Youngster...』 6点

Hold on Now, Youngster...Hold on Now, Youngster...
(2008/04/01)
Los Campesinos!

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Death To Los Campesinos!


My Year In Lists


Los Campesinos - You! Me! Dancing!


The International Tweexcore Underground


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  1. 2009/01/15(木) 04:34:21|
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プロフィール

ササキ・タカシ


このブログは、80年代に生まれ90年代の音楽を愛した、心は14歳、体は20代のロック少年が、2000年代に発売されたロック・ミュージックをレビューする感想サイトです。

点数基準
10点→生涯の名盤。
9~8点→夢中になれる傑作。
7~6点→良いアルバムだと思う。
5~4点→普通に聴ける。
3~2点→ちょっと退屈。
1点→良さがわからない。
0点→不快。

2009年5月より、採点の仕方をちょこっと変更。
pitchforkにならって点数を小数点第一位まで表示。
管理人の採点をちょっと甘めにしました。

当ブログで記事を書いていたただける20代の方、募集中です。レビューが書きたくてたまらない方、既に自分のブログをお持ちの方、ロックは好きだけど自分でブログをやるのが面倒臭い方、どんな方でもお待ちしています。むしろロックなんてあんまり聴かないような方、大歓迎です。ご連絡ください。

sasaki004y@yahoo.co.jp

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